たまには居心地の悪い椅子に座ってみるものだ:往年の演奏に求めるもの①
たまには居心地の悪い椅子に座ってみるものだ:往年の演奏に求めるもの①

日本語要約
2027年のベートーヴェン没後200年に向けたカウントダウン企画として、『レコード芸術』1972年8月号に掲載された諸井誠氏の論考が再掲された。本稿は、1950年代以前のモノラル録音期の名盤に焦点を当て、ヴィルヘルム・ケンプのピアノ・ソナタ全集を起点に、シュナーベルやバックハウスら往年の巨匠たちの演奏と、録音技術の進化が音楽の受容に与えた影響を考察する。現代の洗練された録音とは異なる「居心地の悪い」古い録音の中にこそ、演奏の本質が刻まれているという視点を提示する。
全文(日本語)
2027年に没後200年を迎えるベートーヴェンのカウントダウン企画第2弾として、1950年代以前のモノラル録音期の名盤に注目する特集が組まれた。
本記事は『レコード芸術』1972年8月号からの再掲であり、作曲家・音楽評論家の諸井誠氏が、当時の録音技術の革新と、フルトヴェングラーやトスカニーニら往年の巨匠たちのリヴァイバル現象を背景に、演奏の本質について論じている。
諸井氏は、自身のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲分析講座での経験を振り返り、ケンプの演奏を基準としつつ、シュナーベルやバックハウス、グルダら多様なピアニストの演奏を比較検討する。特に、音質が貧弱とされるシュナーベルの古い録音を引き合いに出し、現代の聴き手にとって「居心地の悪い」録音の中にこそ、真の音楽的価値が宿っている可能性を提示している。
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンヴィルヘルム・ケンプアルトゥール・シュナーベルヴィルヘルム・フルトヴェングラーアルトゥーロ・トスカニーニブルーノ・ワルターヴィルヘルム・バックハウスフリードリヒ・グルダグレン・グールドウラディミール・ホロヴィッツウラディーミル・アシュケナージダニエル・バレンボイムピアノ・ソナタ全集交響曲第5番《運命》
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