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🇯🇵 日本クラシック全般レコ芸ONLINE · 2026年5月22日 11:01 · レビュー· 約1分で読めます

【連載】音符の向こう側/城所孝吉 第20回

【連載】音符の向こう側/城所孝吉 第20回

日本語要約
音楽評論家・城所孝吉氏による連載第20回。リヒャルト・シュトラウスの交響詩《英雄の生涯》と《ドン・キホーテ》を対比させ、作曲家が両作を通じてどのように自己アイロニーを表現し、自身のナルシシズムを相対化したかを考察する。また、ドイツ音楽における「悲劇性」という伝統的な価値観に対し、ブルジョワ的で非悲劇的なシュトラウスの立ち位置を問い直す内容となっている。
全文(日本語)

音楽評論家・城所孝吉氏の連載第20回は、前号に続きリヒャルト・シュトラウスの交響詩《ドン・キホーテ》を取り上げます。《英雄の生涯》と《ドン・キホーテ》は、それぞれソナタ形式と変奏曲形式を用いながら対を成しており、シュトラウス自身の肖像画として描かれています。

《英雄の生涯》が英雄としての自分を理想化したナルシシスティックな作品であるのに対し、《ドン・キホーテ》は自らを見失う滑稽な姿を描くことで、前者の自己を相対化し、自己アイロニーを獲得しています。筆者は、この二面性こそがシュトラウスの面白さであると指摘します。

後半では、ドイツ音楽の伝統である「悲劇的であるべき」というナラティヴに対し、経済的に成功しブルジョワ的であったシュトラウスが、いかにその価値観と対峙したかを考察しています。

▼関連キーワード解説 (5)
リヒャルト・シュトラウス人物・団体Wikipedia ↗

リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス は、ドイツの作曲家・指揮者。後期ロマン派を代表する作曲家の一人であり、ワーグナーとリストの後継者と見做されている。主に交響詩、オペラ、歌曲で成功を収めた。ウィーンのヨハン・シュトラウス一族とは血縁関係はない。

英雄の生涯作品Wikipedia ↗

『英雄の生涯』 作品40は、リヒャルト・シュトラウスが作曲した交響詩。『ドン・ファン』から始まるリヒャルト・シュトラウスの交響詩の最後の作品である。

ドン・キホーテ作品Wikipedia ↗

『ドン・キホーテ』 は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説。 騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなった郷士(アロンソ・キハーノ)が、自らを遍歴の騎士と任じ、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗って冒険の旅に出かける物語である。1605年1月16日に出版された前編と、1615年に出版された後編がある。発行部数5億冊で歴代の書物で1位である。

家庭交響曲作品Wikipedia ↗

『家庭交響曲』 作品53は、リヒャルト・シュトラウスが作曲した標題交響曲。演奏時間は約43分。左手のためのピアノ協奏曲『家庭交響曲余録』 作品73についても、本項で扱う。

インテルメッツォ作品Wikipedia ↗

間奏曲(かんそうきょく)は、間に演奏する経過的な楽曲(普通は器楽曲)の総称。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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