【連載】音符の向こう側/城所孝吉 第20回
【連載】音符の向こう側/城所孝吉 第20回

日本語要約
音楽評論家・城所孝吉氏による連載第20回。リヒャルト・シュトラウスの交響詩《英雄の生涯》と《ドン・キホーテ》を対比させ、作曲家が両作を通じてどのように自己アイロニーを表現し、自身のナルシシズムを相対化したかを考察する。また、ドイツ音楽における「悲劇性」という伝統的な価値観に対し、ブルジョワ的で非悲劇的なシュトラウスの立ち位置を問い直す内容となっている。
全文(日本語)
音楽評論家・城所孝吉氏の連載第20回は、前号に続きリヒャルト・シュトラウスの交響詩《ドン・キホーテ》を取り上げます。《英雄の生涯》と《ドン・キホーテ》は、それぞれソナタ形式と変奏曲形式を用いながら対を成しており、シュトラウス自身の肖像画として描かれています。
《英雄の生涯》が英雄としての自分を理想化したナルシシスティックな作品であるのに対し、《ドン・キホーテ》は自らを見失う滑稽な姿を描くことで、前者の自己を相対化し、自己アイロニーを獲得しています。筆者は、この二面性こそがシュトラウスの面白さであると指摘します。
後半では、ドイツ音楽の伝統である「悲劇的であるべき」というナラティヴに対し、経済的に成功しブルジョワ的であったシュトラウスが、いかにその価値観と対峙したかを考察しています。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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