かくして私はホロヴィッツに熱中した①
かくして私はホロヴィッツに熱中した①

日本語要約
ピアニストで音楽ライターの長井進之介氏が、20世紀を代表する伝説的ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツの演奏の魅力と奏法を分析する連載の第1回。ホロヴィッツ特有の指を伸ばした打鍵や手首の使い方といった奏法が、いかにして多彩な音色を生み出しているかを技術的観点から解説する。また、筆者がホロヴィッツに魅了されるきっかけとなった1968年の映像作品『ホロヴィッツ・オン・テレビジョン』についても触れ、そのピアニズムの核心に迫る。
全文(日本語)
本記事は、新世代の書き手が名演奏家を論じる連載「名演奏家再批評」の第4弾。ピアニストの長井進之介氏が、ウラディミール・ホロヴィッツの演奏スタイルを再評価する全4回の連載の初回である。
ホロヴィッツの奏法は、指を伸ばして指の腹で打鍵し、手首を低く保つという独特なものとして知られる。しかし、それは単なる我流ではなく、ロシア・ピアニズムの伝統に則りつつ、第3関節の巧みなコントロールと腱の強さ、指の腹の繊細な扱いによって、多彩な音色とダイナミクスを実現していると筆者は分析する。
筆者がホロヴィッツに深く傾倒するきっかけとなったのは、1968年放映の『ホロヴィッツ・オン・テレビジョン』である。特にショパンのポロネーズ第5番の映像に衝撃を受け、そのピアニズムの深淵に触れた経験が語られている。本稿では、関連するディスク情報も紹介されており、次回の連載ではショパンの楽曲を中心にさらに掘り下げていく予定である。
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ウラディミール・ホロヴィッツ長井進之介ショパン:ポロネーズ第5番ショパン:バラード第1番ショパン:夜想曲第15番スクリャービン:練習曲 嬰二短調 Op.8-12ホロヴィッツ:ビゼーの《カルメン》の主題による変奏曲モシュコフスキの作品
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