これがクラシック音楽の注目盤だ! 2026年8月 新譜月評「ダブル評」批評文総まとめ
『レコード芸術ONLINE』2026年8月新譜月評:バッティストーニ、ブロムシュテット、ロウヴァリらによる注目盤の批評

『レコード芸術ONLINE』の2026年8月更新分ダイジェスト版として、新譜月評のダブル評が公開された。今月取り上げられた作品と演奏は以下の通り。
【R.シュトラウス:アルプス交響曲】
アンドレア・バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団による2025年9月14日、Bunkamuraオーチャードホールでのライヴ録音。広瀬大介は、バッティストーニのドイツものへの意欲を評価しつつ、主題の発展やドラマの構築に今後の課題を指摘。増田良介は、バッティストーニの緻密な指揮とオーケストラの覇気ある演奏を高く評価し、指揮者が本作とニーチェの哲学との関連を重視している点に触れた。
【ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲】
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、バイエルン放送交響楽団による演奏。本盤には演奏に加え、約50分間のリハーサル風景が収録されている。石原勇太郎は、リハーサルを通じて演奏が出来上がる過程を楽しめる点や、国内仕様盤のブックレットの充実を評価。城所孝吉は、ブロムシュテットの「口三味線」による指導が、作品の構造を明確にする上で効果的であり、ユーモラスなキャラクターと相まって名調子となっていると評した。
【ショスタコーヴィチ:喜歌劇《モスクワ、チェリョームシキ》組曲、交響曲第1番】
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団による演奏。相場ひろは、交響曲第1番において、従来の尖った演奏とは異なる、豊かなニュアンスと計算されたクライマックスを持つロウヴァリの解釈を評価。増田良介は、全曲で約38分という極めて遅いテンポで演奏された第1番について、作品の悲劇性を再提示する意図を感じるとし、その新鮮さを支持した。

