EDITOR’S NOTE
ゴーイングホームプロジェクト、国立国楽院創作楽団、ソウル市立交響楽団の公演レビュー
【ゴーイングホームプロジェクト『1925』】
ゴーイングホームプロジェクト(代表:ソン・ヨルム)は、今年生誕120周年を迎えたショスタコーヴィチを特集する。来年まで続く「ショスタコーヴィチ全曲シリーズ」の初公演『1925』では、1925年初演のガーシュウィン「ピアノ協奏曲 ヘ長調」と、ショスタコーヴィチ「交響曲第1番」が演奏された。ソン・ヨルムのピアノは敏捷さと気だるさが共存し、アンコールではガーシュウィンの作品が披露された。ショスタコーヴィチの交響曲第1番は、ソリストの比重が高く、ゴーイングホームの特性に合った選曲であった。
【演劇『あまりにも騒がしい孤独』】
ボフミル・フラバル原作の小説を基にした「楽読劇(音楽を聴きながら俳優と観客が台詞を読む形式)」。20世紀後半のチェコスロバキアを背景に、廃品圧縮工ハンチャ(チョン・ドンファン)の物語を描く。シベリウス「交響曲第7番」の金管ファンファーレが劇中で重要な役割を果たした。
【アジズ・ショハキモフ指揮ソウル市立交響楽団、ヴァイオリン:イ・ジユン】
ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」とシベリウス「交響曲第1番」を演奏。イ・ジユンのヴァイオリンは鋭い緊張感とゆったりとしたテンポを両立させた。ショハキモフ指揮のソウル市立交響楽団は、シベリウスにおいて細やかな感情の起伏を表現した。
【国立国楽院創作楽団『作曲家シリーズV-イ・ゴニョン』】
イ・ゴニョンの約50年にわたる軌跡を国楽管弦楽で辿る企画。委嘱初演作『霊』をはじめ、『秋のためのドドリ』、『韓五百年』、『焚香』、『耳』、『黙』などが演奏された。国楽管弦楽の美学的地平を深め、自然音響を積極的に活用した点が評価された。