Ébène Quartet Acquires Four Stradivari Instruments
エベーヌ弦楽四重奏団が4挺のストラディヴァリウスを入手
フランスのパリを拠点とするエベーヌ弦楽四重奏団は、17世紀から18世紀にかけてイタリアの伝説的な製作家アントニオ・ストラディヴァリが製作した4挺の楽器を入手したと発表しました。
2挺のヴァイオリンは、ストラディヴァリの黄金期に製作された1717年製の「ピアッティ」と1710年製の「キング・ジョージ」です。ヴィオラはストラディヴァリの現存する最後のヴィオラとされる1734年製の「ギブソン」であり、チェロはストラディヴァリが50代の時に製作した1698年製の「ド・ケルマデック=ブラス」です。
エベーヌ弦楽四重奏団のヴァイオリニスト、ピエール・コロンベは今後2挺のヴァイオリンを使用します。1挺はベアーズ国際ヴァイオリン協会を通じて寛大なスポンサーから貸与された1717年製の「ピアッティ」、もう1挺はガブリエレ・フォルベルク=シュナイダーから貸与された1736年製のマッテオ・ゴフリラーです。また、同氏からシャルル・トゥルトの弓も貸与されています。
ガブリエル・ル・マガデュールは1710年製のヴァイオリン「キング・ジョージ」を使用します。彼はこれまで、ベアーズ国際ヴァイオリン協会を通じてミラー=ポーター・コレクションから貸与された元バロン・ロスチャイルド所有のピエトロ・グァルネリ・ダ・ヴェネツィアや、ガブリエレ・フォルベルク=シュナイダーから貸与された1740年頃のグァルネリ・ラベルのヴァイオリンを使用してきました。また、同じくガブリエレ・フォルベルク=シュナイダーから貸与されたドミニク・ペカットによる1845年頃の弓を使用しています。
ヴィオリストのマリー・シレムは2挺のヴィオラを使用します。1挺はストラディヴァリ財団ハビスロイティンガーから貸与された1734年製の「ギブソン」、もう1挺はガブリエレ・フォルベルク=シュナイダーから貸与された、フュッセンのマルケルス・ホルメイヤーが1625年に製作したヴィオラです。
チェリストの岡本侑也は、これまでミラノで製作された1682年製のジョヴァンニ・グランチーノのチェロを使用してきましたが、今後は新たに入手した1698年製のチェロ「ド・ケルマデック=ブラス」で演奏を行います。
エベーヌ弦楽四重奏団はパリでイザイ弦楽四重奏団に師事したほか、ガーボル・タカーチ、エーベルハルト・フェルツ、ジェルジ・クルターグに師事しました。同グループは2004年のARD音楽コンクールでの優勝を機に飛躍的な成功を収めました。
近年のシーズンでは、ザルツブルク音楽祭、ベルリン・フィルハーモニー、メガロン・アテネ、ウィグモア・ホール、ニューヨークのカーネギー・ホールなどでコンサートを行っています。
「エベーヌ弦楽四重奏団が、これからは4挺のストラディヴァリウスで演奏できる特権を得たことを発表できるのは、大きな喜びであり名誉です!」と四重奏団は述べています。「(これらの楽器は)私たちの親しい友人となり、互いに語り合い始めることでしょう」
「これらの名器のおかげで、私たちの芸術性と基準を最高レベルまで高める機会を得られたことは終わりのない探求であり、与えられたチャンスに日々感謝しています」と彼らは付け加えます。「刺激的でインスピレーションに満ちた使命が私たちの前にあり、ストラディヴァリ財団ハビスロイティンガー、そしてベアーズ国際ヴァイオリン協会を通じて寛大なスポンサーとなってくださった方々に、この宝石のような楽器に触れ、到達し得ない高みを目指す機会をくださったことに心から感謝いたします」