A Aix-en-Provence : Benjamin Bernheim, ténor en or - ResMusica
エクス=アン=プロヴァンスにて:テノールの黄金、バンジャマン・ベルナイム
エクス=アン=プロヴァンスにて:テノールの黄金、バンジャマン・ベルナイム
テノール歌手バンジャマン・ベルナイムがグラン・テアトル・ド・プロヴァンスで行ったリサイタルは、最新アルバムに収録された楽曲を中心に構成され、円熟した解釈を披露する場となった。
「寒い!」――第78回エクス=アン=プロヴァンス音楽祭のプレビューとしてベルナイムが選んだリサイタルの冒頭が、このような言葉になるとは誰も想像していなかった。2022年に続き自身を招聘したピエール・オーディへの敬意を表し、アーティストを信頼し続ける音楽祭へ感謝を述べた後、ベルナイムは会場を笑いに包んだ。エクスに予想される猛暑を懸念し、劇場内の冷房(極寒に近い)を忘れてコンサート用のジャケットをパリに置いてきてしまったという個人的なエピソードを語ったのだ。この出来事が影響したのか、「ヴィラネル」や「バラの精」での小さなミスは、彼が人間味のある一人の芸術家であることを観客に思い出させる唯一の兆候となった。普段はファウストやホフマン、ウェルターといった役柄で多くの共演者に囲まれている彼だが、この夜は一人で舞台に立った。
アルバム同様、ベルリオーズの「夏の夜」がプログラムの主要な部分を占めた。1841年のピアノ伴奏版を基にしたこの歌曲集は、ピアニストのキャリー=アン・マシソンによる新しい編曲で演奏された。ベルリオーズのテキストの多様な側面を捉えたベルナイムの解釈は、オペラ的な高揚感(「不在」)から白声の活用(「墓場にて」)まで、頂点に達した芸術性を示した。優雅な音色、力みを感じさせない発声、卓越した発音、そして自然な身のこなしは、まさに傑出していた。共演したピアニストのチャオチュ・リー(2023年アカデミー・エクス出身)の真珠のようなピアノ伴奏が、この卓越した歌手の歌声と見事に調和した。
フランスの歌曲を巡る旅は、デュパルクの22の歌曲のうち3曲(「旅への誘い」など)で幕を開け、休憩後は多様な道筋を辿った。モンポウ、トゥリーナ、ギナステラといったスペイン系の作品を経て、若きプッチーニの歌曲へ。これらは後の『マノン・レスコー』や『ラ・ボエーム』の実験場とも言える作品である。その後、2024年リリースのアルバムのタイトルにもなった「甘きフランス」へと戻り、トレネ、コスマ、ブレルの楽曲を歌い上げ、オペラ歌手としての枠を超えたフランスのクルーナーとしての才能を見せた。
最後には、数ヶ月前に逝去したジョゼ・ヴァン・ダムに敬意を表し、かつて共演した思い出を語った。シュトラウスの「明日」を歌った後、オペラのアリア「なぜ目覚めさせるのか」や「ああ!昇れ、太陽よ!」を披露し、観客を魅了した。デュパルクの詩の通り「美と贅沢、静寂と官能」に満ちたこのリサイタルは、エクスでのオペラ上演への期待を抱かせるものとなった。
