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🇫🇷 フランス声楽Forum Opéra · 2026年5月9日 13:01 · レビュー

Stéphane Degout et Aude Extrémo, « O Weh ! »

ステファン・ドゥグーとオード・エクストレモ、「ああ、悲しいかな!」

日本語要約
本記事は、ステファン・ドゥグーによるマーラーの歌曲集『さすらう若人の歌』の演奏評です。シェーンベルク編曲版を用いた室内楽的な編成による演奏は、その透明感と色彩豊かな響きが特徴的です。ドゥグーの歌唱は、深い哀愁と情熱、そして抑制の効いた表現力が高く評価されており、言葉のニュアンスを大切にする「リート歌手」としての卓越した資質が際立っています。マーラーが描く孤独と絶望の世界を、ドゥグーは繊細かつ重厚に描き出しており、その表現の深みは聴衆を強く惹きつけます。
全文(日本語)

まず驚かされるのは、シェーンベルクによる編曲がもたらす音のパレットです。フルートとクラリネットの酸味のある響き、ピアノの鋭いアクセント、弦楽四重奏とコントラバスの温かみといった、透明感と個々の音色の際立ち。それらが、ステファン・ドゥグーの(二重の意味での)重厚さと対照をなし、対話しながら軽やかに響きます。

親密さと色彩という二重の利点があります。大オーケストラと張り合う必要はありませんが、ピアノ独奏では得られない、鳥のさえずりのような豊かな音の示唆に満ちています。

ステファン・ドゥグーによる『さすらう若人の歌』は、憂鬱、絶望、情熱、そして最終的な安らぎに満ちた素晴らしい演奏です。マーラーは彼の声に、そして何よりも彼の在り方に適しています。彼がリートやメロディを歌うときに見せる、慎み深さ、抑制、そして深い厳格さ。それだけでなく、彼が「語り手」である偉大なリート歌手である証である、その音色と、各単語の色彩に対する細やかな注意深さが光ります。

(ドーヴィルでのリハーサル風景)

死へと歩むもう一人のさすらい人

1884年から85年にかけて作曲されたこの連作は、マーラー自身による詩に基づいています。ただし、第一曲の『恋人の婚礼の時』のみ『子供の不思議な角笛』から採られており、彼が歌うと突き刺すような苦悩と不安に満ちています。孤独と悲しみ(最後の言葉は「Leide(苦しみ)」です)への没入、そして止むことのない痛みが……

原文(抜粋)
C’est la palette sonore de l’arrangement de Schönberg qui étonne d’abord : transparence, individualité des timbres, – flûte et clarinette acidulées, ponctuations piquantes du piano, chaleur du quatuor et de la contrebasse –, sveltesse en dialogue et en contraste avec la gravité, aux deux sens du mot, de Stéphane Degout . Avec le double avantage de l’intimité et de la couleur : pas besoin de rivaliser avec un grand orchestre, mais tout de même une richesse de suggestions sonores (tous ces chants d’oiseaux…) que le piano que le piano n’offre pas. Les Lieder eines fahrendes Gesellen par Stéphane Degout sont splendides de mélancolie, de désespoir, de passion, d’apaisement enfin. Mahler convient à sa voix, mais surtout à sa manière d’être. À ce mélange de pudeur, de retenue, à cette aust
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ステファン・ドゥグーオード・エクストレモドーヴィルさすらう若人の歌子供の不思議な角笛
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