バイオリニストの豊嶋泰嗣、演奏活動40周年 6つのオーケストラでコンサートマスター - 産経ニュース
バイオリニストの豊嶋泰嗣、演奏活動40周年 6つのオーケストラでコンサートマスター
日本を代表するバイオリニスト・ヴィオリスト、豊嶋泰嗣(62)が演奏活動40周年を迎えた。22歳のとき、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターに就任し、これまで6つのオーケストラでコンサートマスターを務めてきた。ソロや室内楽でも活動する豊嶋は、40年を振り返り、メセナが活発化するなど環境に恵まれた時代だったと語る。
コンサートマスターは、指揮者と楽団員の意思疎通を図る「通訳」のような役割を担う。豊嶋は現在、新日本フィル桂冠名誉コンサートマスター、九州交響楽団桂冠コンサートマスター、兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)コンサートマスター、京都市交響楽団特別名誉友情コンサートマスター、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団の肩書を持つ。直近では東京・春・音楽祭の東京春祭オーケストラや、京都市響の東京公演でもコンマス席を務めた。
桐朋学園で学び、在学中から演奏活動を開始。1986年に新日本フィルのコンサートマスターに就任し、97年からは九州交響楽団のコンサートマスターを兼務した。かつては東京音楽大学でヴィオラを教えていた時期もある。現在は大阪を拠点とし、京都アルティ弦楽四重奏団での活動や京都市立芸術大学教授、Music Fusion in Kyoto音楽祭の音楽監督を務める。関西の聴衆の熱量に魅力を感じ、コロナ禍を機に関西へ移住した。
楽器については、かつて所有していたストラディヴァリウスを2020年に手放した。楽器への執着はなく、次の世代へ引き継ぐべきという考えを持つ。現在は日本人製作家のバイオリンを使用している。
12月にはピアニストのクンウー・パイクとのリサイタルでブラームスのバイオリンソナタ全曲演奏を予定している。また、7月19日にはアマービレフィルとのブラームス:バイオリン協奏曲、10月3日には兵庫芸術文化センター管とのベートーベン:バイオリン協奏曲などの記念公演が予定されている。