椎名林檎が語りを担当、佐渡裕と中高生がベートーヴェン第九に挑むドキュメンタリー公開 - ナタリー
指揮者・佐渡裕と福岡県立育徳館中学校・高等学校管弦楽部がベートーヴェン「第九」に挑むドキュメンタリー映画「キセキの第九」が公開
指揮者・佐渡裕と福岡県立育徳館中学校・高等学校管弦楽部の生徒たちが、ベートーヴェンの交響曲第9番(通称「第九」)に挑む姿を追ったドキュメンタリー映画「キセキの第九」が、太秦配給のもと12月12日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開されることが決定した。本作は、音楽を通して町と人がつながり、プロの音楽家と生徒たちが1つの舞台を目指して歩んだ6年間の軌跡を記録した作品で、KBC九州朝日放送の臼井賢一郎が監督を務め、語りを椎名林檎が担当する。
2018年、福岡・行橋市を訪れた佐渡は、育徳館中学校・高等学校管弦楽部によるブラームス「交響曲第1番」の歓迎演奏に心を動かされ、その場で指導を開始。佐渡は「地元・行橋に音楽の喜びを届け、町を活性化させ、ティーンエイジャーが世の中を動かすことを証明する」を条件に「第九」の演奏会を提案した。しかし、2020年に予定されていた演奏会はコロナ禍により延期。翌年に佐渡との共演は実現したものの「第九」の披露は叶わなかった。それから3年後、計画が再始動し、先輩たちの思いを受け継いだ生徒に加え、プロの演奏家やソリスト、地元の合唱団、卒業生らが集結し、6年越しとなる「第九」の演奏に挑んだ。
佐渡は「第九の歌詞にある『不思議な力で結び合わされ、すべての人が兄弟になる』瞬間を、スクリーンを通じて多くの方に御覧いただけたら幸せです」とコメント。臼井は「分断、格差、不確実性。穏やかならざる世界の今にあっても輝く何か。この映画を通じてその何かを感じ取り、考えてもらえると嬉しいです」と語った。
なお、12月5日には福岡・KBCシネマ1・2、小倉昭和館で先行上映が行われる。