INTERVIEW 石井琢磨――パリの名門 イル・ド・フランス国立管との初共演で挑むグリーグ
INTERVIEW 石井琢磨――パリの名門 イル・ド・フランス国立管との初共演で挑むグリーグ

「クラシックをより身近に」をコンセプトに活動するピアニストの石井琢磨は、東京藝術大学を経てウィーン国立音楽大学および同大学院で研鑽を積み、ジョルジュ・エネスク国際コンクール第2位を受賞した。昨年はベルリン交響楽団とシューマンのピアノ協奏曲を共演したが、今年はイル・ド・フランス国立管弦楽団とグリーグのピアノ協奏曲を披露する。
石井は、イル・ド・フランス国立管弦楽団との初共演について、同楽団の幅広いレパートリーへの期待を寄せるとともに、指揮を務めるユージン・ツィガーンの躍動感ある音楽づくりと深い音色に注目している。今回のツアーは東京のほか全国6都市、さらにパリでの公演も予定されている。石井は、一つの楽曲で複数回本番を迎えるツアー形式は、演奏が磨かれるだけでなく、楽団員との関係を深め、音楽を成熟させる貴重な機会であると語る。協奏曲においては「ピアノ対オーケストラ」という対立構造ではなく、個々の奏者と対話することを大切にしているという。
グリーグのピアノ協奏曲をオーケストラと演奏するのは今回が初めてとなる。石井は、この作品について「やりすぎない」ことが重要であり、テンポをゆったりと設定することで作品の雄大さや完成度を引き出したいと述べる。第1楽章から終楽章のクライマックスに向けて構築的に積み上げる演奏を目指しており、将来的にはグリーグの故郷であるベルゲンを訪れ、解釈を深めたい意向を示した。最後に、今後も国内外のオーケストラから信頼され、継続的に共演できる演奏家でありたいという目標を語った。
【公演日程】
2026年7月3日:大阪・フェスティバルホール
2026年7月5日:香川・レクザムホール
2026年7月6日:福岡シンフォニーホール
2026年7月9日:札幌文化芸術劇場 hitaru
2026年7月13日:東京芸術劇場 コンサートホール
2026年7月14日:愛知県芸術劇場 コンサートホール
2026年7月15日:東京オペラシティ コンサートホール
2026年7月16日:アクトシティ浜松
