NHK交響楽団首席指揮者ファビオ・ルイージに聞く『マエストロが奏でる香りの世界』 - 美的
NHK交響楽団首席指揮者ファビオ・ルイージ、調香への情熱や「ラニュイ パルファン」とのコラボレーションについて語る
NHK交響楽団の首席指揮者を務めるファビオ・ルイージは、フレグランスブランド「FL PARFUMS」の創業者であり、自ら調香も手掛けている。
ルイージは3歳半頃に両親の勧めでピアノを始め、その後歌い手たちとの出会いやオペラへの興味から16〜17歳頃にオーケストラの指揮者になることを決意し、イタリアからオーストリアへ居を移して劇場などで学び始めた。調香についてはプロではなく趣味として位置づけており、11〜12歳頃から香水に興味を持った。ニューヨーク在住時にゲランの調香師ティエリー・ワッサーの紹介でIFFのディレクター、ロン・ウィングラッドに出会い、約1年間にわたり週に1、2回通って調香メソッドを学んだ。
2013年に立ち上げた自身のブランド「FL PARFUMS」は、マスマーケット向けではなく自身が好むフランス的なブーケのような香りや、人物・シチュエーションなどのイメージを香りに反映させている。身だしなみや香りの創作においてエレガンスを大切にしており、指揮が既存の芸術作品を演奏し伝える行為であるのに対し、香りは自ら作り上げる純粋な創作活動であると述べている。
今回、クラシック音楽をテーマとする日本のブランド「ラニュイ パルファン」とコラボレーションを行い、オーストリアの作曲家フランツ・シュミットの『7つの封印の書』と、アルノルト・シェーンベルクの『グレの歌』をテーマにした2種類のオードパルファンを制作した。『7つの封印の書』はクラシカルなフゼアを再構築し、『グレの歌』はシトラスからウードへと香調を展開させている。なお、10月7日から伊勢丹新宿店本館6階で開催される「サロン ド パルファン 2026」に出店が決定しており、ルイージ本人も来店を予定している。
ルイージは2022年にNHK交響楽団の首席指揮者に着任しており、契約満了の2028年9月には歴代3人目となる「桂冠名誉指揮者」の称号が授与されることが決定している。
