及川浩治「リスト、ショパン、ラフマニノフ、この3人がいなければ現代のピアノ音楽の歴史はなかった」 ピアノ・リサイタル開催迫る
ピアニスト及川浩治がリスト、ショパン、ラフマニノフを特集するピアノ・リサイタルをサントリーホールほかで開催
及川浩治のピアノ・リサイタルが2026年9月20日(日)サントリーホールにて開催される。本プログラムのリサイタルは、10月に大阪のザ・シンフォニーホールでも開催するほか、山梨、静岡でも公演が予定されている。
昨年デビュー30周年を迎えた及川浩治。31年目の新たな出発となる今年のリサイタルでは、及川浩治の音楽家人生に欠かせない3人の作曲家、リスト、ショパン、そしてラフマニノフの名曲の数々を取り上げる。過去のインタビューで「この3人がいなければ現代のピアノ音楽の歴史はなかった」と語るほど、愛してやまない3人の天才作曲家。彼らがそれぞれの曲に込めた物語と、それらの音楽とともに歩んできた及川浩治自身の物語が重なるようなリサイタルとなる。
リサイタルの開幕はリストだ。人気の高い《ハンガリー狂詩曲第2番》、《ラ・カンパネラ》、《愛の夢 第3番》は、いずれもアルバム『愛の夢』に収録している、思い入れの深い3曲。甘美な旋律にあふれた《ため息》、小説をもとにしたドラマティックな《オーベルマンの谷》と、及川が得意とするロマンティックな曲が続く。
後半の始まりは、ショパンの《雨だれ》。しとしとと降る雨の風景を音で描くこの名曲に、及川はどんな物語を見出すのか。シンフォニックな手法を導入し、オペラ的な効果を狙ったといわれる《ノクターン第13番》。及川が最も愛するショパン作品のひとつであり、イタリア・オペラのベルカント歌唱法の影響がうかがえる《ノクターン第16番》。優美で穏やかな中に劇的な情感を内包した2曲も聴きどころだ。
続いて、及川浩治にとって音楽家としての原点ともいえるラフマニノフを演奏する。《前奏曲「鐘」》は、ラフマニノフのピアノ・ソロ曲の中でも屈指の人気を誇る代表曲のひとつ。
そしてリサイタルを締めくくるのは《ピアノ・ソナタ第2番》。哀愁をおびた叙情とロマンティックな情熱的表現を備えた傑作で、多くのピアノ・ファンから愛される人気曲だ。「ピアニストというものに強烈に惹かれた曲」と語り、及川は十代の頃に受けた国際コンクールではこの曲を取り上げ、1984年ヴィオッティ・ヴァルセイジア国際音楽コンクールにて第1位を受賞した際にも演奏。また過去に2度、この曲を収録(『プレイズ ラフマニノフ(1996年発売・スタジオ録音)』、『ラフマニノフ(2009年発売・ライヴ録音)』)し、10周年、20周年などの節目の演奏会でも必ず取り上げてきた。及川の演奏家としての歩みに常に寄り添ってきた特別な曲を、デビュー31年目の新たなスタートとなるリサイタルで演奏する。及川浩治の“物語”に新たな響きが加わる。
及川浩治コメント
今年はピアノ音楽の至宝とも言える3人の作曲家 リスト、ショパン、ラフマニノフの名曲をお届けします。強烈な個性を持った彼らの人間性や芸術に対する真摯な思いが込められた作品ばかりです。この素晴らしい世界観を皆様と共有できる事を願っています。