CD Review: Jonas Kaufmann’s ‘Magische Töne’
CDレビュー:ヨナス・カウフマン『Magische Töne(魔法の調べ)』
ヨナス・カウフマンは最新リリースで、これまであまり深く掘り下げられてこなかったオーストリア=ハンガリー帝国のオペレッタという領域に足を踏み入れた。『Magische Töne(魔法の調べ)』と題された本作は、まさにベル・エポックの神秘性が詰まったポプリであり、遊び心と茶目っ気、そしてほろ苦さに満ちている。
全22曲には、「ヴォルガの歌(ヴォルガの岸辺に兵士が立っている)」のような叙情的な定番曲に加え、パウル・アブラハムの比較的知られていない「ジュリア」や、フレッド・レイモンドの「青い仮面」などが含まれている。また、エメリッヒ・カールマン(『伯爵令嬢マリツァ』『皇后ジョゼフィン』『チャールダーシュの女王』)やフランツ・レハール(『微笑みの国』『フリーデリケ』)の作品も数多く収録されている。
これらは、カウフマンが2014年に発表したアルバム『Du bist die Welt für mich』(同じくソニー・クラシカル)の続編とも言える内容だが、プログラムの網羅性はさらに高まっている。前作とは異なり、『Magische Töne』は特定のロマンスに固執することなく、モザイクのように、それぞれが独自のトーンと雰囲気を持つ個別の小品が散りばめられている。
これらをまとめ上げるために、カウフマンは黄金の輝きを放つ歌声を披露している。長年の声の不調や健康上の問題(特に肺の多剤耐性菌)を乗り越え、その輝きを取り戻したのだ。
その歌唱は純粋なオペラ様式にとどまらない。例えば「Der schönste Gedanke auf Erden」では、カウフマンは巧みにクルーナー唱法を用いている。『青い仮面』からの「ブダペストのユリスカ」では、彼の皮肉めいた表現が、2014年のリサイタルで見せた「Diwanpüppchen」を彷彿とさせるような、演劇的な魅力を帯びている。常にエンターテイナーである彼は、自信を持って……