Death of Gesualdo – Agony and Ecstasy from a Troubled Genius
ジェズアルド・シックスとビル・バークレイによる音楽劇『ジェズアルドの死』がターナー・シムズで上演

「比類なき天才作曲家であり、その作品は今もなお特異な人格の情熱的な表現として生き続けている。」カルロ・ジェズアルドが1613年に死去してから約300年後、ピーター・ウォーロックはこのように記した。ジョヴァンニ・ガブリエーリやクラウディオ・モンテヴェルディと同時代のジェズアルドの悪名は、妻とその愛人の密通の現場を押さえて殺害したルネサンスの領主・作曲家として知られている。この陰惨な事件の後、切り刻まれた遺体はヴェノーザの宮殿の階段に数日間晒された。しかし、貴族の血筋であり教皇ピウス4世の大甥でもあったため、ジェズアルドの罪が罰せられることはなかった。ターナー・シムズで上演されたビル・バークレイの音楽劇プロダクション『ジェズアルドの死』(今年前半にロンドンとヨークで初演)において、バークレイは、アーティストの暗い過去を知りながらもその作品を楽しむことができるのか、疑わしい道徳観を持つ作曲家に私たちはどう向き合うべきか、人間と音楽家をどう切り離すのかを問いかけている。
ジェズアルド・シックスと6人の俳優を結びつけたバークレイの演劇コンセプトは、創造性がアーティストの生得的な性質によってどのように形作られるかを理解するため、作曲家の人生とその音楽を重ね合わせている。ジェズアルドの生涯の詳細を知ることは、その音楽の理解を助ける。彼は殺人を犯しながら罪を逃れたイタリア貴族であっただけでなく、オカルトに手を染め、魔女たちと城で暮らし、鞭打ちを好み、精神変容をもたらす薬物を摂取していた。これらが、暗い半音階技法や印象的な不協和音を伴う彼のア・カペラ宗教曲や世俗曲の苦悶と恍惚、痛ましい表現の説明となるかもしれない。特に、予測困難さを持つ劇的な転調は、ロマン派の時代を約200年先取りした独自の音の景観を形作っている。ストラヴィンスキーはこの「傷のあるダイヤモンド」の音楽に魅了され、アルフレート・シュニトケは彼に関するオペラを作曲した。しかし、彼の名を冠した声楽アンサンブルの支持があるにもかかわらず、今日において彼の音楽そのものよりもその悪評の方が広く知られている。
ジェズアルドのマドリガーレ、1611年の『テネブレ・レスポンソリア』からの抜粋、そしてモンテヴェルディの1曲を用い、この75分間の作品では、作曲家、第1および第2の妻、愛人、道化、枢機卿などを演じる6人の俳優が、このアンチヒーローの人生における決定的な出来事をパントマイムで演じた。臨終の場面を枠組みとし、6幕の中で繰り広げられる一連の活人画(タブロー・ヴィヴァン)は、誕生と幼少期(人形劇で表現)、2度の結婚、そして精神病や黒魔術との出会いが致命的となる中での精神の緩やかな崩壊を巡った。手持ちのLEDで照らされた各場面は、同じく殺人犯として追われ逃亡中に傑作を生み出した同時代のカラヴァッジョの絵画を思わせ、俳優たちはアーサー・オリヴァーの時代衣装を身にまとい、歌手たちの周囲を動いた。終盤の「静物」の場面は、苦悶の祈り、糾弾、悔恨を不気味に想起させ、ウィル・タケットによって振付されていた。
不気味な効果を狙って目の周りを黒く塗ったジェズアルド・シックスの歌唱も美しく、作曲家特有の和音を神秘的な熱情で響かせた。アンサンブルは哀歌「おお、すべて道を行く人よ(O vos omnes)」で幕を開け、聖週間のためのテネブレ・レスポンソリからの「わが魂は悲しい(Tristis est anima mea)」では、晩年の孤独な作曲家が惹かれたであろう孤立と見捨てられた感覚を伝えた。
他にも、切望を歌う「ティルシスは死にたがり(Tirsi morir volea)」、官能的な苦痛を歌う「私を死なせて(Moro, lasso, al mio duolo)」、強烈な喜びを歌う「いとも甘美な私の命よ(Dolcissima mia vita)」が歌われた。テキストの表示はなかったものの、この不気味な事例研究、あるいはゴシック・ホラー・ストーリーは、ジェズアルドを問題を抱えた退廃者であると同時に、優れたルネサンス・ポリフォニーの巨匠として描き出した。
【公演情報】
デイヴィッド・トラスラヴ
『ジェズアルドの死』
カルロ・ジェズアルド (1566-1613)
曲目:
O vos omnes; Tristis est anima mea; Unus ex discipulis meis; In monte Oliveti; O dolce mio tesoro; Resta di darmi noia; In più leggiadro velo; Ecce vidimus eum; O crux benedicta; Tirsi morir volea; Itene, o miei Sospiri; Hai rotto e sciolto; Dolcissima mia vita; Se così dolce è il duolo; Eram quasi agnus; Unus ex discipulis meis; Mentre madonna il lasso; Una hora non potuistis; Beltà, poi che t’assenti; In monte Oliveti; Felice primavera; Piagne e sospira (Monteverdi); Qual fora, donna, un dolce “ohimè”; Ahi, disperata vita; Deus, refugium et virtus; Languisce al fin; Moro, lasso, al mio duolo; Languisco e moro.
キャスト&プロダクション:
ジェズアルド・シックス:
ガイ・ジェームズ、アラスデア・オースティン(カウンターテナー)
ジョシュア・クーテル、ジョセフ・ウィックス(テナー)
サイモン・グラント(バリトン)
オウェイン・パーク(ディレクター&バス)
俳優:ビル・バークレイ、ドリア・ブラマンテ、アイヴィー・コービン、マルクス・ヴァインフルター、シアン・ウィリアムズ、ライアン・ウィンクルズ
演出:ビル・バークレイ
振付:ウィル・タケット
衣装:アーサー・オリヴァー
人形:ヤニ・ヤンジ
会場:ターナー・シムズ(サウサンプトン)
日時:2026年10月20日(※原文表記ママ)
写真:© Gesualdo Six

