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🇯🇵 日本オペラレコ芸ONLINE · 2026年6月2日 11:01 · ニュース· 約2分で読めます

【第3回】1975年(後篇)9月号~12月号  白熱するレコード・アカデミー賞レース

【第3回】1975年(後篇)9月号~12月号  白熱するレコード・アカデミー賞レース

日本語要約
『レコード芸術』1975年9月~12月号の新譜月評を振り返る連載。年末のレコード・アカデミー賞レースに向け、オペラや協奏曲の力作が多数発売された時期の批評を紹介する。モンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》、R.シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》等の名盤評や、ブレンデルとゴールウェイによるモーツァルト協奏曲の競合などを詳述。
全文(日本語)

『レコード芸術』新譜月評クロニクル第3回は、1975年9月号から12月号を振り返る。例年11~12月はレコード会社にとってボーナス商戦であり、レコード・アカデミー賞を意識したオペラや全集物の発売が集中した。1975年12月号ではオペラ7点が揃い、うち4点が推薦盤、3点がアカデミー賞候補となった。

候補となったのは、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》、ベーム指揮ウィーン・フィルによるモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》、ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデンによるR.シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》。また、スウィトナー指揮シュターツカペレ・ドレスデンによるフンパーディンク《ヘンゼルとグレーテル》も推薦盤となった。

高崎保男氏は《ポッペアの戴冠》について、実質的な初の全曲録音であり、アーノンクールの周到なレアリザシオンと現代的な感覚が新鮮な感銘をもたらすと評した。《コジ・ファン・トゥッテ》については、ベームの老いの影や統率力の減退を指摘しつつも、アンサンブルの完成度を評価した。《ナクソス島のアリアドネ》はケンペの指揮と歌手陣、特にシルヴィア・ゲスティの技巧を絶賛し、同作は1975年度レコード・アカデミー賞オペラ部門を受賞した。他に音楽史部門でセガーラ指揮コレギウム・アウレウム合奏団のベネヴォリ《ザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲》、特別部門で尾高忠明指揮東京都交響楽団等の「湯浅譲二作品集成」が受賞した。

10月号の協奏曲では、ブレンデル(p)とマリナー指揮アカデミー室内管によるモーツァルトのピアノ協奏曲第27番・第18番と、ゴールウェイ(fl)とバウムガルトナー指揮ルツェルン弦楽合奏団によるフルート協奏曲第1番・第2番が競合した。志鳥栄八郎氏はブレンデル盤を高く評価しつつオーケストラの華やかさに若干の疑問を呈した一方、ゴールウェイ盤を「理想的な演奏」と絶賛した。なお、レコード・アカデミー賞はブレンデル&マリナー盤が受賞した。

▼関連キーワード解説 (6)
ニコラウス・アーノンクール人物・団体Wikipedia ↗

ニコラウス・アーノンクール は、オーストリアの指揮者、チェロ奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、貴族(伯爵)。「アルノンクール」「ハルノンクール」とも表記される。

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス人物・団体Wikipedia ↗

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス は、オーストリア・ウィーンを拠点とする古楽器オーケストラ。

カール・ベーム人物・団体Wikipedia ↗

カール・ベーム は、オーストリアの指揮者。学位は法学博士(グラーツ大学)。称号はオーストリア音楽総監督、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉指揮者。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 は、オーストリア・ウィーンのウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)に本拠を置くオーケストラ。正式な略称はドイツ語表記よりWPhであるが、もっと簡単にWPともする。英語表記の頭文字を取ってVPOと表記されることもある。

ルドルフ・ケンペ人物・団体Wikipedia ↗

ルドルフ・ケンペ はドイツの指揮者。妻はソプラノ歌手のエリーザベト・リンデルマイヤー。

シュターツカペレ・ドレスデン人物・団体Wikipedia ↗

シュターツカペレ・ドレスデン は、ドイツ・ドレスデンに本拠を置く歌劇場(ゼンパー・オーパー)専属オーケストラ。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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