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🇫🇷 フランスオペラForum Opéra · 2026年5月6日 15:01 · レビュー· 約1分で読めます

MONTEVERDI, L’Incoronazione di Poppea – Copenhague

モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』―コペンハーゲン

日本語要約
コペンハーゲンで上演されたモンテヴェルディのオペラ『ポッペアの戴冠』のレビュー。演出家クリストフ・マルターラーは、物語の舞台を20世紀のファシスト政権下のイタリアへと読み替えた。愛の物語というよりも、権力への渇望や人間の根源的な悪に焦点を当てた演出であり、ブセネッロによる台本の恋愛構造をあえて脇に置くことで、国家や死、権力の起源を問い直す試みとなっている。演出の意図には不明瞭な点もあるが、登場人物たちの動機の暗部を浮き彫りにする手法は一定の説得力を持っている。
全文(日本語)

モンテヴェルディに取り組むことは、必然的に「起源」という問いと向き合うことである。それはオペラの起源、すなわち声によって体現された情念の起源である。起源とは時間的であり、特定の場所と結びつくものかもしれない。また概念的にも理解できる。起源を探求することは、普遍的な要素を探すことである。それは、事あるごとに再燃する「情念の存続」、この場合は「悪の存続」である。

クリストフ・マルターラーは、極めて古典的な手法で物語を20世紀へと移した。ローマ帝国はファシスト・イタリアとなる。ネロはムッソリーニになぞらえられていると推測されるが、ポッペアが独裁者の娘エッダ・ムッソリーニになぞらえられているように見えるため、その仮説は無効になる。この翻案は美学的な示唆に留まり、深い一貫性や明確な主張には欠けている。とはいえ、ブセネッロの台本を構成する恋愛感情を脇に置いてでも、各人の動機の暗部を剥き出しにするという演出方針は機能している。それは再び「起源の探求」へと繋がる(国家は何から生まれるのか? 結合は何から生じるのか? 死はどこから来るのか? それは、それ自体以外の目的を持たない権力への渇望からである)。こうして、台本が恋愛関係のネットワーク(ネロとポッペアの愛、オットーネを裏切るポッペア、ネロによるオクタヴィアの追放)の上に構築されている一方で、この舞台は別の側面を浮き彫りにしている。

原文(抜粋)
Aborder Monteverdi, c’est inévitablement se frotter à la question des origines : origines de l’opéra, c’est-à-dire origine des passions vocalement incarnées. L’origine peut être temporelle et s’identifier en un moment et un lieu identifiables. Elle peut aussi se comprendre conceptuellement : chercher l’origine, c’est alors chercher l’élément universalisable ; celui qui, d’occurrence en occurrence, rejaillit toujours : survivance des passions – du mal, en l’occurrence. Assez classiquement au fond, Christoph Marthaler a transposé l’intrigue au XX e siècle. L’Empire romain devient ici l’Italie fasciste. On suppose que Néron est comparé à Mussolini, encore que Poppée semble, elle, être assimilée à Edda Mussolini, fille du dictateur, ce qui invalide la première hypothèse. La transposition es…
▼関連キーワード解説 (2)
コペンハーゲン会場Wikipedia ↗

コペンハーゲン 、クブンハウン(ケブンハウン) は、デンマーク王国及びデンマークの首都。デンマーク最大の都市で、自治市の人口は81万人。市名はデンマーク語の"Kjøbmandehavn"(商人たちの港)に由来する。「北欧のパリ」と称される。

ポッペアの戴冠作品Wikipedia ↗

『ポッペーアの戴冠』 は、モンテヴェルディが作曲したオペラ・セリア。『ポッペアの戴冠』とも言う。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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