Baritone Martin Matoušek Has Died, Aged 53
バリトン歌手のマルティン・マトウシェク氏が53歳で死去
1973年生まれのマトウシェク氏は、クラリネット、ピアノ、サックスで音楽の学習を始めた。1991年にプラハ音楽院へ編入し、声楽の学習を開始。その後、プラハ舞台芸術アカデミー音楽学部へ進学し、ミロスラフ・ポドスカルスキーに師事して2001年に卒業した。学生時代には、トルナヴァ国際声楽コンクールの受賞者となった。
マトウシェク氏は1997年、プルゼニのJKティル劇場にて、パーセルの『ディドとエネアス』のエネアス役でオペラデビューを果たした。同劇場の常連出演者となり、数多くの役を演じた。また、プラハのリヒテンシュタイン宮殿で開催されるオペラフェスティバルにも出演した。
2001年、ウースチー・ナド・ラベム市立劇場のオペラでソリストとしての活動を開始し、同年よりプラハ国立歌劇場への定期的な客演も開始した。キャリアを通じて、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』のマゼット役、『コジ・ファン・トゥッテ』のグリエルモ役、ロッシーニの『セビリアの理髪師』のバルトロ役およびフィオレッロ役、プッチーニの『ラ・ボエーム』のショナール役、ヴェルディの『リゴレット』のマッルッロ役、ビゼーの『カルメン』のモラレス役およびダンカイロ役など、幅広い標準的なオペラの役柄を演じた。
オペラのソリストとしての活動に加え、実験的な演劇プロジェクトにも積極的に参加し、特にアルハ劇場でのヤン・アントニーン・ピティンスキー演出による『Vain Inquiry into Heaven』(『Letters from China』に基づく)への出演が著名である。
マトウシェク氏は声楽コンサートの出演も多く、チェコ・ラジオと協力したほか、チェコの主要なオーケストラと共演し、ドイツ、ベルギー、イギリス、フランス、スイス、日本で演奏を行った。
マトウシェク氏のご家族、ご友人、同僚の皆様に哀悼の意を表する。
