「交流は大きな財産」チェリスト堤剛さん 霧島国際音楽祭で26年間〝音楽監督″務め後進の育成に尽力【MBC賞・特別賞】 - Infoseek
チェリストの堤剛が霧島国際音楽祭音楽監督を26年務め退任、MBC賞・特別賞を受賞し次代へバトンを継承
MBC南日本放送は、地域の発展に貢献した人々を称える「MBC賞」を毎年贈っており、霧島国際音楽祭の音楽監督を26年間にわたり務めたチェリストの堤剛が「MBC賞・特別賞」に選ばれた。
東京都出身で1942年生まれの堤剛は、幼少期よりチェロを始め、指揮者・チェリストの齋藤秀雄に師事。1957年の日本音楽コンクールで第1位・特賞を受賞した。その後アメリカへ留学し、世界各地のコンクールで入賞するなど国際的評価を高め、オーケストラとの共演やリサイタルを重ねてきた。2009年には紫綬褒章、2024年には文化勲章を受章している。
堤は1991年に霧島国際音楽祭へ初参加した。同音楽祭創立者で初代音楽監督のゲルハルト・ボッセから指名を受け、2001年に音楽監督に就任。以来26年にわたり音楽祭を支えてきた。堤は「創立者のゲルハルト・ボッセ先生から指名を受けた時は予想だにしておらずびっくりした。これまでボッセ先生が築き上げたものを何とか私なりに継承していきたいと心を新たにした」と振り返る。
1980年に始まった霧島国際音楽祭は、1994年に霧島国際音楽ホールが完成したことで環境が整い、国内外から音楽家や若手演奏家が集まる夏の恒例音楽祭となった。堤は素晴らしい講師陣や将来を期待できる受講生との交流が大きな財産になったと語り、霧島市の人々の温かいサポートや、運営を担うジェスク音楽文化振興会への感謝を述べた。
堤は26年間務めた音楽監督を今年で退任することを決意。チェリストのクライヴ・グリーンスミスにバトンを引き継ぎ、来年からは名誉音楽監督として後進の育成に尽力する。堤は「クライヴ・グリーンスミス先生という最適な人に引き継いでいけたことは非常に嬉しい。先生の素晴らしいリーダーシップで音楽祭をより発展・充実させてくれると期待している」と語っている。霧島国際音楽祭は来年、第48回を迎える。