Philadelphia Orchestra Receives $10.5 Million Gift for Cultural Diplomacy - The Violin Channel
フィラデルフィア管弦楽団、文化外交支援として1050万ドルの寄付金を獲得
フィラデルフィア管弦楽団は、国際的な文化外交の取り組みに充てられる1050万ドル(約16億円)の寄付金を受け取った。
この寄付は、コムキャストの元CEOで楽団の理事を務めるデイヴィッド・コーエンと妻のロンダによるものである。世界的な音楽の舞台で米国を代表する活動に加え、この資金は従来の西洋管弦楽の規範から外れた作曲家の音楽に焦点を当てる楽団の活動も支援する。
音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンの下で、フィラデルフィア管弦楽団はウィリアム・グラント・スティルやフローレンス・プライスの音楽を推進しており、プライスの交響的作品の録音は2022年にグラミー賞を受賞した。
フィラデルフィア管弦楽団はまもなく韓国と中国のツアーに出発する予定であり、コーエンによれば、今回の寄付は音楽を用いて国際的な分断を埋める同様の取り組みを支援することを目的としている。
「オーケストラが中国へ再訪する前夜にこの寄付を発表するのは偶然ではありません」とコーエンは語る。「米中関係には多くの緊張が存在しますが、私たちが同意できるように思える唯一のものが音楽です。音楽は人を惹きつけ、人々と国々を結びつけます。だからこそ音楽は外交の非常に強力な手段になり得るのです」
ジョー・バイデン大統領の任期中に駐カナダ大使を務めたコーエンは、音楽の外交力を自ら目の当たりにしたと付け加えている。
「私が大使を務めていた任期中、バイデン大統領のカナダ訪問を除けば、フィラデルフィア管弦楽団の訪問ほどカナダ国民やカナダ当局者の関心を集め、カナダから米国への温かい感情を引き出した活動はありませんでした」と、彼は楽団のカナダツアーに言及して語る。
さらに、コーエンの寄付金は、現在ライアン・フルールが務めているCEO(最高経営責任者)のポストの基金にも充てられる。
「中国へ赴く際、政治の世界で何が起きているかは関係ありません。私たちは音楽を奏でるためにそこにいるのです」とフルールは述べている。「しかし、可能なときには橋渡し役になりたいと考えています」

