LF&L株式会社LFコンサートContact
LF CLASSICWorld Classical Music News
MENU
Category
カテゴリ
Sources
情報ソース
🇯🇵 日本現代音楽レコ芸ONLINE · 2026年5月22日 10:01 · レビュー

ピエール・ブーレーズ礼讃③

ピエール・ブーレーズ礼讃③

日本語要約
音楽評論家・八木宏之によるピエール・ブーレーズの再批評連載第3回。本稿では、ブーレーズの晩年の指揮スタイルに見られた「人間的で自然なアプローチ」の変化に焦点を当てる。ピアニスト永野英樹の証言を交えつつ、ベルリン・フィルとの演奏における緻密さと揺らぎの共存を分析。さらに、ドビュッシーの《海》における旧録音(1966年)と新録音(1993年)の比較を通じ、スコアの解像度を追求した初期から、作品の全体像とストーリーテリングを重視するようになった晩年の音楽的変遷を論じている。
全文(日本語)

アンサンブル・アンテルコンタンポランのピアニスト永野英樹は、晩年のブーレーズが柔らかい音のニュアンスを求め、テンポを一段落として息継ぎや間の取り方に人間味を持たせるようになったと証言している。筆者がベルリンで体験した指揮も、緻密なコントロールの中に微かな揺らぎを感じさせる、晩年の美意識を体現するものだった。

また、ドビュッシーの《海》の録音比較では、1966年の旧盤がスコアを顕微鏡的に観察するような鋭さを持つのに対し、1993年のクリーヴランド管との新盤はストーリーテリングとスケールの大きさを両立させていると評価。作品のコンセプトをより鮮やかに昇華させた新録音に軍配を上げ、ブーレーズの解釈の深化を明らかにしている。

タグ
ピエール・ブーレーズ永野英樹ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ニュー・フィルハーモニア管弦楽団クリーヴランド管弦楽団レポンデリーヴ第2番牧神の午後への前奏曲夜想曲遊戯映像
原文を読む → レコ芸ONLINE
関連記事
🌍 英語圏現代音楽訃報Google News EN 現代音楽5/23 03:32
カナダのクラシック音楽を再定義したクリー族のチェリスト兼作曲家、クリス・ダークセンが45歳で死去
Cris Derksen, Cree Cellist and Composer Who Redefined Canadian Classical Music, Dead at 45 - That Eric Alper
カナダの先住民族クリー族の血を引くチェリストであり、現代音楽の作曲家として活躍したクリス・ダークセンが45歳で逝去した。彼女はクラシック音楽の伝統的な枠組みに、先住民族の伝統音楽やエレクトロニック・ミュージックの要素を融合させる独自のスタイルを確立し、カナダの音楽シーンに多大な影響を与えた。その革新的なアプローチは、クラシック音楽の境界を押し広げ、現代における音楽のあり方を再定義するものとして高く評価されていた。彼女の早すぎる死は、カナダの音楽界にとって大きな損失である。
クリス・ダークセン
🇺🇸 アメリカオーケストラニュースOperaWire5/23 02:30
Harmonium of Texasが2026-27年シーズンを発表
Harmonium of Texas Announces 2026-27 Season
指揮者・ピアニストのジェフリー・カハーンが、テキサス州サンアントニオを拠点とする新オーケストラおよび教育イニシアチブ「Harmonium of Texas」の設立と、その2026-27年シーズンを発表しました。開幕公演ではオルフの『カルミナ・ブラーナ』が演奏されるほか、バッハの『マタイ受難曲』、ジョシュア・ベルとの共演、ベリオの『シンフォニア』やベートーヴェンの交響曲第9番など、意欲的なプログラムが予定されています。教育と演奏の両面から地域に貢献する新たな音楽団体の誕生として注目されます。
ジェフリー・カハーンジョン・アダムズサンアントニオ
🇺🇸 アメリカオペラニュースOperaWire5/23 02:00
ニュー・ウェーブ・オペラが新作『ディープ・ウォーター』を世界初演
New Wave Opera to Present World Premiere of ‘Deep Water’
ニュー・ウェーブ・オペラは、6月18日から21日にかけてポートランド州立大学リンカーン・ホール内のボイラー・ルーム・シアターにて、新作オペラ『ディープ・ウォーター』を世界初演する。本作は、人新世における人類の崩壊を記録する二人のクィアの若者、ヴァルとブルー・ジェイの物語を描く。クリスティーン・フレイエが演出、スティーブン・ルイスが音楽監督を務め、ソプラノのリンジー・レイ・ジョンソンとメゾソプラノのフィービー・ギルデアが主演する。上演時間は休憩なしの70分で、6月21日のマチネ公演には手話通訳が提供される。
リンジー・レイ・ジョンソンフィービー・ギルデアボイラー・ルーム・シアター(ポートランド州立大学リンカーン・ホール内)
← 記事一覧に戻る