古楽界の注目レーベル「initié(イニシエ)」代表 ドイツ在住の日本人トーンマイスター、金井哲郎氏に訊く
古楽レーベル「initié」代表のトーンマイスター・金井哲郎氏へのインタビュー

ドイツのドレスデンから古楽のCDを発信するレーベル「initié(イニシエ)」の代表を務める金井哲郎氏へのインタビュー。
金井氏はドレスデンの劇場でトーンマイスターを務める一方、同レーベルを主宰して自ら録音を手掛け、バロック・ヴァイオリン奏者としても活動している。早稲田大学在学中に早稲田交響楽団でヴァイオリンを始め、東京藝術大学大学院修士課程で音楽音響創造を専攻。その後渡独してデトモルト音楽大学トーンマイスターコースで学び、ブリュッセル王立音楽院で寺神戸亮氏にバロック・ヴァイオリンを師事した。2023年からはザクセン州立オペレッタ劇場のトーンマイスターを務めている。
「古楽のことをよく分かっているトーンマイスター」を目指し、2019年頃に自身のレーベル立ち上げを着想。2023年9月に第1弾アルバム『バッハ・イン・デュオ』をリリースした。日本では東京エムプラスにより輸入盤として流通している。レーベル名「initié」は妻の考案によるもので、フランス語で「秘伝を伝授された人」「事情に通じた人」を意味する。
録音においては、初演時の部屋や当時の慣習、曲に相応しい音響や残響を意識して制作を行っている。ジャケットデザインやロゴはデザイナーの河端亞弥氏が手掛け、教会の窓のモチーフから作品の時代に合わせた風景画が見えるデザインが採用されている。
現在リリースされているディスコグラフィーとして、パトリック・デネッカーとギー・ペンソンによる『バッハ・イン・デュオ』、小倉貴久子による『グンデルホーフの2つの「真珠」』、ジローヌ・ゴーベールとエリザベート・ジョワイエによる『J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第4番~第6番』、小倉貴久子による『J.A.シュタイン・スクール』などが紹介されている。
