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🇯🇵 日本オーケストラぶらあぼ · 2026年10月1日 13:02 · レビュー· 約3分で読めます

ついに完結! N響&東響「7つの封印の書」本公演レポート奇跡の競演、その先に見えたもの

N響と東響によるフランツ・シュミット「7つの封印の書」の連続公演が完結、両楽団の連携企画も話題に

日本語要約
2026年9月、NHK交響楽団(指揮:ファビオ・ルイージ)と東京交響楽団(指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ)が、フランツ・シュミットのオラトリオ「7つの封印の書」を10日間に計4回連続上演した。ルイージ&N響による厳格で緊張感ある演奏と、ヴィオッティ&東響によるドラマティックな演奏という対照的な名演が披露された。冨平恭平は両公演で合唱指揮を務めた。さらに「ぶらあぼ」の企画を通じて、対談やSNSでのエール、リハーサル見学など、東京のオーケストラ同士による連携が行われ、話題と集客の両面で成果を収めた。
全文(日本語)

2026年9月、フランツ・シュミットのオラトリオ「7つの封印の書」が、NHK交響楽団と東京交響楽団により10日間の間に2回ずつ、計4回連続上演された。

ファビオ・ルイージ指揮のN響とロレンツォ・ヴィオッティ指揮の東響は、対照的なカラーを発揮した。ルイージ&N響の演奏は「儀式的」と評され、情緒的になりすぎず全編にわたり厳しい響きで堅固に構築された。新国立劇場合唱団の厳格な空気感とともに、約110分間を休憩なしで進め、各部の最後の音から10秒と置かずにオルガンソロを始めさせるなど、緊張感と一体感を生み出した。NHKホールの空間、右側高所のパイプオルガンと「神の声」の配置、「ハレルヤ」後の男声合唱による最後の一節の強調、テンポを緩めず原初に回帰するラストなどが特徴的であった。

一方、ヴィオッティ&東響は「ドラマ的」な演奏を展開した。繊細な表現とオーケストラ・独唱陣の美しさを引き出しつつ、東響コーラスの場面では情熱的な歌唱を促した。第1部の終わりで休憩を取り、ラストはテンポを落として壮大かつ力強く終結させた。サントリーホールやミューザ川崎シンフォニーホールの残響やパイプオルガン、ヴィンヤード形式の客席空間も寄与し、終演後は高揚感に包まれた。

また、両公演で合唱指揮を務めた冨平恭平の貢献も特筆されている。

今回の連続公演は作品理解を深めただけでなく、「ぶらあぼ」編集部が中心となった企画により、普段は連携が少ない東京のオーケストラ同士の協力関係が実現した。特別対談やコンサートマスター同士の対談、SNSでの相互の応援、東響のコンサートマスター小川ニキティングレブによるN響リハーサル見学、ヴィオッティのN響本番への来場、東響最終公演へのN響宣伝担当者の来場とSNS発信など、現場レベルでの交流が広がった。ミューザ川崎シンフォニーホールも共同主催として協力した。NHK交響楽団の西川彰一芸術主幹と東京交響楽団の廣岡克隆楽団長も、連携によるチケットの売れ行きや成果、今後の可能性についてコメントを寄せている。

【公演情報】

■N響100年特別企画|フランツ・シュミット《オラトリオ「7つの封印の書」》

(第2069回定期公演Aプログラム)

日程・会場:2026年9月12日(土)、13日(日) NHKホール

指揮:ファビオ・ルイージ

独唱:ミヒャエル・ラウレンツ(テノール/ヨハネ)、ダーヴィト・シュテフェンス(バス/神の声)、迫田美帆(ソプラノ)、藤井麻美(メゾ・ソプラノ)、伊藤達人(テノール)、加藤宏隆(バス)

オルガン:新山恵理

合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)

■東京交響楽団創立80周年記念(第745回定期演奏会)/ミューザ川崎シンフォニーホール×東京交響楽団×ロレンツォ・ヴィオッティ

日程・会場:2026年9月19日(土) サントリーホール、9月21日(月・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

独唱:マキシミリアン・シュミット(テノール/ヨハネ)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス/神の声)、クリスティーナ・ランツハマー(ソプラノ)、カトリオーナ・モリソン(メゾソプラノ)、パトリック・グラール(テノール)、クレシミル・ストラジャナッツ(バスバリトン)

オルガン:大木麻理

合唱:東響コーラス(合唱指揮:冨平恭平)

▼関連キーワード解説 (6)
ファビオ・ルイージ人物・団体Wikipedia ↗

ファビオ・ルイージ は、イタリアの指揮者。

NHK交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

公益財団法人NHK交響楽団 は、日本にあるオーケストラの一つ。通称「N響(エヌきょう)」。所在地は東京都港区高輪二丁目16番49号。公益社団法人日本オーケストラ連盟正会員。近衛秀麿らによって設立された「新交響楽団」が源流である。

ロレンツォ・ヴィオッティ人物・団体Wikipedia ↗

ロレンツォ・ヴィオッティ は、スイスの指揮者。

東京交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

公益財団法人東京交響楽団 は、日本のプロオーケストラの一つ。略称は、東響(とうきょう)。2002年から川崎市フランチャイズオーケストラとしてミューザ川崎シンフォニーホールを本拠地とし、法人本部は東京都の新宿区百人町に置く。日本オーケストラ連盟正会員。

新国立劇場合唱団人物・団体Wikipedia ↗

新国立劇場 は、東京都渋谷区本町一丁目にあるオペラ、バレエ、現代舞踊、演劇の劇場。日本芸術文化振興会が設置し、公益財団法人新国立劇場運営財団が委託を受けて運営をしている。

東響コーラス人物・団体Wikipedia ↗

東響コーラス(とうきょうコーラス)は、東京交響楽団専属の日本のアマチュア合唱団。「東京交響楽団と一体の演奏をし、より質の高い合唱付きオーケストラ曲のコンサートを提供する」ことを目的としている。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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