Can Pointe Shoes Leave a Smaller Carbon Footprint?
寿命が短く大量廃棄されるトウシューズの持続可能性とリサイクルへの取り組み

トウシューズは寿命が極めて短いことで知られており、毎年何千足ものシューズがゴミ箱行きとなっている。タイツやレオタードなど環境負荷を低減するエコなダンスウェアブランドが数多く登場しているなか、なぜトウシューズは持続可能性の議論において見過ごされがちだったのだろうか。
問題の一因は、より持続可能なシューズはもちろんのこと、そもそも新しく革新的なトウシューズをデザイン、購入、または販売しようとする意欲が全体として低いことにある。スクール・オブ・アメリカン・バレエから提供された使用済みトウシューズを革やサテンのアクセサリーにアップサイクルしている「プティ・パ・ニューヨーク」の創業者で、持続可能性を専門とする機械エンジニアのオズゲム・オルネクテキン氏は、ダンサーがお気に入りのシューズを最優先するのは当然だと語る。「ダンサーは自身の健康やパフォーマンスを最優先に考えており、持続可能性などは2番目、3番目、4番目、あるいは5番目に後回しになります」と、タイツやレオタード以上にパフォーマンスの成否を左右するトウシューズについてオルネクテキン氏は語る。「基本的に足にぴったりの手袋を見つけるようなものなので、誰もがお気に入りを持っています」
また、シューズを素早く履き潰すことが名誉の証や自慢のように受け止められるバレエ界独自の文化もある。イングリッシュ・ナショナル・バレエ団のファースト・アーティストであり、環境への取り組みを主導する同団の「グリーン・チーム」のメンバーでもあるアシュリー・クーパル氏は、そこはダンサーたちが改善に取り組める分野だと話す。クーパル氏はダンス・リテイラー・ニュースに対し、「『今月は1足しか履き潰さなかった』というように、語り口を変える必要があります」と述べている。
アーティストたちはシューズを工芸品や記念品として活用し、ゴミ箱行きを防ぐクリエイティブな方法を見出してきた。しかし、こうした取り組みは通常、トウシューズを原材料へと分解する(リサイクル)のではなく、元の形のまま残す(アップサイクル)ものである。職人レベルのアップサイクルには確かに価値があるが、トウシューズを大規模にリサイクルする方法を見出すことは、何千足ものトウシューズが埋め立て地に送られるという大規模な問題に組織的に取り組む解決策となり得る。
トウシューズのリサイクルにおけるハードル
オルネクテキン氏によれば、伝統的な製法で作られたトウシューズの各部品は、その多くが有機物であり、リサイクル、再利用、または堆肥化が可能である。ボックス(つま先部分)やインサートは紙と一緒にリサイクルするか堆肥化でき、サテン部分は繊維リサイクルへ、革部分は革製品を扱う企業でアップサイクルでき、フリード(Freed)などの一部のメーカーでは無毒性の接着剤すら堆肥化が可能である。
問題は、リサイクルする前にこれらすべての要素を互いに分離する必要がある点だが、トウシューズは非常に頑丈に作られているため、適切な道具と専門知識がなければ解体するのが困難である。オルネクテキン氏は、最初の試みではたった1足のトウシューズを分解するのに約1時間を要したと語る。
非伝統的な合成素材で作られたトウシューズは、また別の問題を抱えている。これらは長持ちする傾向があるため、履き潰すペースが遅くなり、ゴミ箱に入る靴の数は少なくなる。しかし、比較的速やかに分解される有機素材とは異なり、合成素材は生分解性がないため、埋め立て地に長く残ることになる。
ゲイナー・ミンデン(Gaynor Minden)のような非伝統的な構造のシューズに使用されている熱可塑性エラストマーの多くは、技術的にはリサイクル可能だが、まず他の素材から分離する必要がある。オルネクテキン氏の経験によれば、ゲイナー・ミンデンを解体することはほぼ不可能だという。「あまりにもしっかりと作られているため、引き離してリサイクルすることは本当にできません」と、伝統的なトウシューズが1回の公演でダメになってしまうことへの憤りもあってゲイナー・ミンデンを創業したエリザ・ミンデン氏は言う。「しかし、3〜5倍長持ちするため、ダンサーが使用する足数は減り、埋め立て地に送られる数ははるかに少なくなります」
古いシューズに新たな命を吹き込む
トウシューズのブランドの中には、リサイクルのための分解という面倒な作業に取り組むため、外部企業と提携しているところもある。例えば、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団は、英国の廃棄物管理・リサイクル企業であるファースト・マイル(First Mile)と提携し、使用済みのトウシューズを入れる大型回収箱を設置する「ドロップオフ・ポワント」イニシアチブを開始した。回収されたシューズ(主にフリード製)は解体・破砕され、家具の詰め物やサンドバッグの中身などに再利用される。昨シーズンだけでも、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団は約600足のトウシューズをリサイクルした。
「トウシューズがあまり長持ちしないのはとても悲しいことなので、セカンドライフを与える素晴らしい方法です」とクーパル氏は述べる。
フリードは、民間リサイクル企業のテラサイクル(TerraCycle)を活用し、ニューヨーク市内の店舗でトウシューズのリサイクルプログラムを立ち上げることを検討している。フリード・オブ・ロンドンUSAのリテール・セールス・マネージャーであるジュリー・スミス氏によると、計画が進めば、ダンサーは店舗のゼロ・ウェイスト・ボックスに古いトウシューズを入れることができるようになる。ボックスがいっぱいになると、靴の解体とリサイクルのためにニュージャージー州のテラサイクルへ送り返されることになる。
誰が持続可能性の費用を支払うのか?
昨シーズンだけでも、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団は約600足のトウシューズをリサイクルした。
