上岡敏之指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだクラシックへの扉 第43回
上岡敏之指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団が「すみだクラシックへの扉 第43回」でマゼール編曲「言葉のない指環」を演奏

ワーグナーの大作「ニーベルングの指環」を演奏会用管弦楽に編曲した作品としてはヘンク・デ・フリーヘル版(1992年初演)が有名だが、ロリン・マゼールが1987年に編曲した「言葉のない指環」も知られており、マゼール自身がベルリン・フィルを指揮した録音などで親しまれている。
「すみだクラシックへの扉 第43回」において、上岡敏之指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団はこのマゼール版を演奏した。「ラインの黄金」の序奏から各場面へと展開する中、上岡は念入りに音楽を紡ぎ、「ドンナーの嵐」や「出会い」、「夜明け」などで極度に遅いテンポを採るほか、長短のパウゼ(休止)を多用して綿密な構築をみせた。
特に圧倒的な迫力を見せたのは「神々の黄昏」以降の部分で、「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」、終曲「ヴァルハルの炎上」において、新日本フィルの力感と上岡の気迫が発揮された。全曲の演奏時間はおよそ81分であった(マゼール自指揮のテラーク盤は69分45秒)。
コンサートマスターは崔文洙が務め、「ジークフリートのラインへの旅」のソロ・ホルンや「ラインの黄金」序奏のホルン・セクションの演奏も称えられている。
【公演データ】
新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだクラシックへの扉 第43回
10月23日(金)14:00 すみだトリフォニーホール
指揮:上岡敏之
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔文洙
プログラム:ワーグナー(マゼール編曲):言葉のない「指環」~ニーベルングの指環管弦楽曲集
他日公演:
10月24日(土)14:00 すみだトリフォニーホール 大ホール(東京)
10月25日(日)14:00 RaiBoC Hall(市民会館おおみや)大ホール(埼玉)

