ピアニスト角野隼斗(31)の新たな挑戦「池井戸潤さんからのオファーは絶対にやりたかった」初のミュージカル音楽で弾ける“遊び心”とは? - CREA WEB
ピアニストの角野隼斗が池井戸潤原作のミュージカル『民王』で初のミュージカル音楽・歌詞を担当、創作の裏側やパリ祭での演奏を語る
池井戸潤原作の『民王』がミュージカル化され、ピアニストの角野隼斗が音楽・歌詞を担当している。クラシック、ジャズ、ポップスなどジャンルを横断して活躍する角野にとって、ミュージカル音楽を手がけるのは今回が初となる。
角野はゲネプロで生で全編を鑑賞し、息子役の有澤樟太郎と父親役の別所哲也の演技の説得力や、キャラクターに合わせて制作した楽曲のはまり具合を称賛した。池井戸潤は角野のコンサートに通うファンであり、熱烈なオファーを受けた角野は、不安を感じつつも引き受け、様々な作品を観て勉強したという。ニューヨーク在住の角野は『オペラ座の怪人』や『Maybe Happy Ending』『シカゴ』『ハミルトン』などを参考にし、クラシックやバンド活動の経験を融合させたと語る。一部の楽曲はPenthouseの浪岡真太郎が手がけている。
作詞・作曲を同時に進めることについて、脚本に曲をつけることは「他者の物語に音を乗せる」というクラシックの精神に通じるものがあったと述べている。例えば「パーティー」という曲では、一般的なパーティーと政党(ポリティカル・パーティー)のダブルミーニングを、同じモチーフの長調と短調の対比で表現した。
また、2026年のパリ祭ではエッフェル塔の下で演奏し、デビューアルバム収録曲「After Dawn」と、6年前に作った「きらきら星変奏曲」を披露。フランス発祥の歌曲を元にした楽曲を、かつて学生として過ごしたパリの大舞台で演奏できたことへの喜びを語った。
角野隼斗は1995年生まれ、ピティナ特級グランプリ受賞、ショパン国際ピアノコンクールセミファイナリストで、ソニークラシカルと契約している。ミュージカル『民王』は有澤樟太郎、別所哲也らの出演で、2026年9月から10月にかけて東京(シアタークリエ)、大阪(梅田芸術劇場)、福岡(博多座)で上演される。