東京二期会が37年ぶりにオペラ「運命の力」を上演 運命に翻弄される恋人らの物語 - dメニューニュース
東京二期会が37年ぶりにオペラ「運命の力」を上演
東京二期会が37年ぶりにオペラ「運命の力」を上演する。本作は運命に翻弄される恋人らの物語である。
「執着する物語」
レオノーラの兄ドン・カルロは父の復讐のため変装して2人を探し回る。逃亡する2人ははぐれてしまい、互いに死んだと思う。男装したレオノーラは修道院を訪ね、グァルディアーノ神父に男性修道士として隠棲させてほしいと頼み、許される。
一方、アルヴァーロは名前を変えてスペイン軍に入隊。やはり名を変え同じ軍にいるカルロと知り合い、カルロの窮地を救ってやり、2人は義兄弟の誓いを立てる。しかしカルロは負傷したアルヴァーロの持ち物の中からレオノーラの肖像画を見つけ、敵であることを知ってしまう。
5年後、アルヴァーロも修道院に入り、ラファエッロ神父として過ごしているが、執念深いカルロに居場所を突き止められる。2人は再び決闘し、カルロは致命傷を負う。その場所はレオノーラが隠れる洞穴の近くだった。アルヴァーロはカルロの最後を見届けてもらうため声をかける。洞穴から出てきたのはレオノーラ。2人はつかの間の再会を喜ぶが、レオノーラは断末魔のカルロに刺されてしまう。
演出のパウントニーは「このオペラは派手で極端な話であることは間違いないです。みな死んでしまうのですが、そういうオペラはたくさんあります。オペラはハッピーエンドであることはマストではありません。これは執着する物語です。レオノーラは父の死から逃れられず、カルロは復讐することにとらわれ続けます」と話す。
舞台装置には巨大な壁が使用される。演出のパウントニーはケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジで学んだ。ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、日本の新国立劇場など世界各地で演出を手掛け、オーストリアのブレゲンツ音楽祭、ウェールズ・ナショナル・オペラの芸術監督などを務めた。2019年にナイトの称号を与えられた。