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🇯🇵 日本ピアノレコ芸ONLINE · 2026年10月5日 10:02 · インタビュー· 約2分で読めます

ピアニスト、ジャン・チャクムルが語る 注目の録音プロジェクト「シューベルト+」の 現在とこれからのこと

ピアニストのジャン・チャクムル、録音プロジェクト「シューベルト+」の展開や今後について語る

日本語要約
2018年浜松国際ピアノコンクール覇者のジャン・チャクムルが、BISレーベルで進行中の全12巻からなる録音プロジェクト「シューベルト+」について語った。2028年のシューベルト没後200年に向けたもので、第7巻としてヘルムート・ラッヘンマン作品とのカップリング盤が発売される。チャクムルは選曲の意図や録音への向き合い方の変化を語り、今後はファジル・サイやリストの作品録音も予定していると言及。また、アルフレート・ブレンデルからの影響や、ロンドンのパーセル音楽院での教授職就任など教育活動についても語っている。
全文(日本語)

2018年浜松国際ピアノコンクールで第1位を受賞したトルコ出身のピアニスト、ジャン・チャクムルが、カワイ表参道にて録音プロジェクト「シューベルト+(プラス)」などを語った。本シリーズは2028年のシューベルト没後200年に向けたBISレーベルでの全12巻のプロジェクトであり、2026年9月に来日したチャクムルがインタビューに応じた。

「シューベルト+」シリーズは、1枚85分以内に収める選曲や、よく知られている曲とそうでない曲の組み合わせなどが熟慮されている。第1巻(シューベルト+シェーンベルク)に続き、ブラームス、クルシェネク、ヴォジーシェク・ショパン・スクリャービン、ベートーヴェン、シューマンとの組み合わせがリリースされてきた。第7巻となる新譜『シューベルト+ラッヘンマン』では、シューベルトのイ短調のソナタ第14番、第16番と、ヘルムート・ラッヘンマンの《フランツ・シューベルトの主題による5つの変奏》がカップリングされている。ラッヘンマンがこの曲を書いたのは、シューベルト研究者でもあるユルゲン・ウーデに師事していたシュトゥットガルト音楽大学時代(1955~58年)のことである。

チャクムルは、プロジェクト開始当初は「正しく弾くこと」に縛られていたが、徐々に解き放たれシューベルトに対して恐れがなくなったと語る。録音はリリース順にとらわれず、実演で弾き込んでいる作品や精神的コンディションに合わせてフレキシブルに行われている。今後は2028年までに全12巻を完了させる予定で、《さすらい人幻想曲》やフランツ・リストの作品、友人のファジル・サイが作曲した《トリプルコンチェルト》の録音などが計画されている。

また、リストを大切な作曲家と位置づけており、ワイマール音楽大学時代にはリストの指導記録に興味を持っていたという。さらに、アルフレート・ブレンデルのシューベルト演奏に深い感銘を受けており、親密でプライヴェートな空間での演奏スタイルを自身も求めていると述べた。チャクムルは2026年9月からロンドンのパーセル音楽院ピアノ科教授として教育活動にも携わっている。

▼関連キーワード解説 (5)
ジャン・チャクムル人物・団体Wikipedia ↗

ジャン・チャクムル は、トルコ出身のピアニスト。2018年の第10回浜松国際ピアノコンクール優勝者。

シューベルト人物・団体Wikipedia ↗

フランツ・ペーター・シューベルト は、オーストリアの作曲家。

ヘルムート・ラッヘンマン人物・団体Wikipedia ↗

ヘルムート・フリードリヒ・ラッヘンマン は、ドイツの現代音楽の作曲家。

シェーンベルク人物・団体Wikipedia ↗

アルノルト・フランツ・ヴァルター・シェーンベルク は、オーストリアの作曲家、指揮者、教育者。調性音楽を脱し無調に入り、「十二音技法」を創始したことで知られる。アメリカに帰化してから1934年以降は、「アメリカの習慣を尊重して」"ö"(o-ウムラウト)を"oe"と表記したSchoenbergという綴りを自ら用いた。アメリカでは「アーノルド・ショーンバーグ」と呼ばれた。

ファジル・サイ人物・団体Wikipedia ↗

ファジル・サイ は、トルコ出身のピアニスト兼作曲家。日本では「鬼才! 天才! ファジル・サイ!」のキャッチコピーで知られ、アニメーション映画の劇伴作曲も手掛けた。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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