4人の名手が紡ぐ、若き日のリヒャルト・シュトラウス|ぴあクラシック公式サイト〜poco a poco〜 - fan.pia.jp
牛田智大、戸澤采紀、近衞剛大、佐藤晴真がリヒャルト・シュトラウス初期の室内楽を集めたツアーを開催へ
ピアニストの牛田智大が近年取り組んでいる室内楽プロジェクト「牛田智大室内楽プロジェクト Vol.4 若き日の肖像 ~リヒャルト・シュトラウス ピアノ室内楽作品集~」が、第一生命ホールほか全国で開催される。
テーマはリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)。今回は初期に書かれた作品番号付きの室内楽作品を集めたプログラムで、チェロ・ソナタ(1881/83)、ヴァイオリン・ソナタ(1888)、ピアノ四重奏曲(1885)、そしてヴィオラ版による歌曲集が演奏される。出演者は戸澤采紀(ヴァイオリン)、近衞剛大(ヴィオラ)、佐藤晴真(チェロ)、牛田智大(ピアノ)の4人。
インタビューにおいて牛田は、シュトラウスの室内楽を3~4年前から構想しており、初期作品にその後のオーケストラ作品の原点が見えて面白いのではないかと考えたと語る。企画は電車内での戸澤との会話や、ベルリンの戸澤の家(前田妃奈、久末航も同席)とのやり取りなどを経て具体化し、佐藤や近衞への声かけにつながった。
演奏曲目について、佐藤と戸澤はピアノ・パートの技術的な難度の高さを指摘。牛田は楽譜を見る限り自然に書かれていると述べつつ難しさにも同意している。チェロ・ソナタについては、1881年に書かれた原典版で演奏される予定で、佐藤は原典版の演奏は初めてであり、終楽章が改訂版と大きく異なり第2楽章が暗いと述べている。
また、シュトラウスがブラームスから音の詰め込みすぎを指摘され、シューベルトのシンプルな8小節の研究を勧められたエピソードに触れ、歌曲のピアノ・パートのシンプルさがその後の書法につながっていることや、室内楽曲にも歌の要素が根底にあることが語られた。ヴィオラで演奏される歌曲について牛田は、初期作品を中心に選定しつつ、晩年の「夕映えの中で」を入れることも検討していると明かした。
【ツアー日程】
・11月14日(土) 北九州市立響ホール (福岡県)
・11月15日(日) やまと芸術文化ホール メインホール (神奈川県)
・11月18日(水) 第一生命ホール (東京都)
・11月20日(金) 町田市民ホール (東京都)
・11月22日(日) 大垣市スイトピアセンター 音楽堂 (岐阜県)
・11月23日(月・祝) 掛川市生涯学習センター (静岡県)