〈文化〉 ドラマチックバレエの傑作「オネーギン」14年ぶりの全幕上演を巡って 東京バレエ団団長/斎藤友佳理さん - 聖教新聞
東京バレエ団がジョン・クランコ振付「オネーギン」を14年ぶりに全幕上演へ、団長の斎藤友佳理が思いを語る
文豪プーシキンの原作を基に、純粋な少女タチヤーナと貴公子オネーギンの悲劇的な恋をチャイコフスキーの音楽に乗せて描くドラマチックバレエ「オネーギン」。20世紀を代表する振付家の一人、ジョン・クランコの代表作を、東京バレエ団が14年ぶりに全幕上演する。団長の斎藤友佳理が再演に臨む思いを語った。
クランコ振付の「オネーギン」は1965年の世界初演(67年改訂版初演)以来、第1幕の“鏡のパ・ド・ドゥ”や第3幕の“手紙のパ・ド・ドゥ”などでダンサーたちが名舞台を残してきた。斎藤自身も2010年の東京バレエ団全幕初演と12年の再演時に、オネーギン役の木村和夫とペアを組み、タチヤーナ役を踊った。
斎藤は芸術監督就任時から物事を5年単位で考え、チャイコフスキー作曲の三大バレエ「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」でテクニックを養い、複雑なリフトに対応できるようクランコ版「ロミオとジュリエット」を経験した上で「オネーギン」に挑むという10年がかりの計画を重ねてきたと明かした。「言葉のない世界だからこそ、舞台で役の人生を生き切って観客の心をつかむ芸術家になってほしい」とし、ダンサーたちが新しい段階に入ってきたと語る。
著作権管理が厳格な本作では今回もトライアウトが実施され、柄本弾と沖香菜子、宮川新大と秋山瑛がメインキャストを務める。斎藤自身も1991年の世界バレエフェスティバルで、マリシア・ハイデの指導と衣裳でタチヤーナ役を踊る予定だったが、著作権の関係で直前に踊れなくなった経験を持つ。今回はミラノ・スカラ座の舞台美術と衣裳を使用する。
公演は11月6日(金)から8日(日)まで、東京・初台の新国立劇場オペラパレスで全4公演が行われる。