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🇯🇵 日本現代音楽Google News JP 現代音楽 · 2026年11月6日 12:02 · レビュー· 約1分で読めます

実践的批評家・秋山邦晴の視野の広さと跳躍力は痛快 武満徹ら現代音楽から雅楽や歌舞伎、アートまでを扱った評論集「聴く・視る・語る」 - Mikiki by TOWER RECORDS

批評家・秋山邦晴による公明新聞の連載コラム全172回を集成した評論集「聴く・視る・語る」が刊行

日本語要約
批評家・秋山邦晴が1980年9月から1995年12月まで公明新聞に連載した全172回分のコラムを集成した評論集「聴く・視る・語る」がまとめられた。武満徹などの現代音楽を中心に、雅楽や歌舞伎、アート、海外取材報告など幅広いテーマを扱った約850ページの大著となっている。
全文(日本語)

未知なるものを自身の目と耳と肌で体験せよ!

〈作曲家だけどさめた観察者の視点を持っていた柴田南雄に対し、秋山邦晴は批評家だが熱い当事者の視点を持っていた〉云々と評したのは高橋悠治である。20世紀の内外の前衛音楽を中心に、映画や現代美術、モダン・ダンスなど様々な分野でボーダーレスな批評活動を続けた秋山(1929-96)は、常に現場の最前線に身を置いて自身の目と耳と肌で実相をとらえ、体感としての言葉をまっすぐに発し続けたクリエイター的/実践的批評家と言える。彼の活動の起点は、51年に武満徹らと結成した総合芸術グループ〈実験工房〉にあり、60年代には自身もテープ音楽作品を作ったりフルクサス運動に関わったりもした。著書には「現代音楽をどう聴くか」「日本の映画音楽史I」「エリック・サティ覚え書」などがある。

秋山は1980年9月から亡くなる前年の95年12月まで公明新聞にほぼ毎月長文コラム(レコード評、コンサート・リポートなど)を連載していた。本書「聴く・視る・語る」はその全コラム計172回分を集成したもので、年譜などの資料欄も含めて約850ページの大著となっている。

題材の多くは彼の主戦場たるクラシックの現代音楽であり、武満徹や高橋アキ(秋山の再婚相手)周辺の話題が多いが、雅楽や歌舞伎や能といった日本の伝統芸術、韓国やタイやソ連などの大衆音楽を含む新しい動向、最新テクノロジーや環境と表現の問題、パウル・クレーやマルセル・デュシャンのアートなど、様々なテーマを政治や経済も絡めながら論じている。また、坂本龍一を高く評価しており、海外の取材報告記事も収録されている。

▼関連キーワード解説 (7)
秋山邦晴人物・団体Wikipedia ↗

秋山 邦晴 は、日本の音楽評論家、音楽プロデューサー、詩人、作曲家。東京都生まれ。

柴田南雄人物・団体Wikipedia ↗

柴田 南雄 は、日本の作曲家、音楽評論家、音楽学者。

高橋悠治人物・団体Wikipedia ↗

高橋 悠治 は、日本の作曲家、ピアニスト。

武満徹人物・団体Wikipedia ↗

武満 徹 は、日本の作曲家、音楽プロデューサー。

実験工房人物・団体Wikipedia ↗

実験工房(じっけんこうぼう)は、詩人の瀧口修造の下にさまざまな分野の若手芸術家約14人が集まって結成された総合芸術グループ。命名は瀧口による。活動期間は1951年から1957年まで。ただし、正式な解散はしていない。第二次世界大戦後の前衛芸術運動にて先駆的な功績を残した。

高橋アキ人物・団体Wikipedia ↗

高橋 アキ は、日本のピアニスト。作曲家高橋悠治は実兄。

坂本龍一人物・団体Wikipedia ↗

坂本 龍一 は、日本の作曲家、編曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー、公益活動家。東京都出身。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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