実践的批評家・秋山邦晴の視野の広さと跳躍力は痛快 武満徹ら現代音楽から雅楽や歌舞伎、アートまでを扱った評論集「聴く・視る・語る」 - Mikiki by TOWER RECORDS
批評家・秋山邦晴による公明新聞の連載コラム全172回を集成した評論集「聴く・視る・語る」が刊行
日本語要約
批評家・秋山邦晴が1980年9月から1995年12月まで公明新聞に連載した全172回分のコラムを集成した評論集「聴く・視る・語る」がまとめられた。武満徹などの現代音楽を中心に、雅楽や歌舞伎、アート、海外取材報告など幅広いテーマを扱った約850ページの大著となっている。
全文(日本語)
未知なるものを自身の目と耳と肌で体験せよ!
〈作曲家だけどさめた観察者の視点を持っていた柴田南雄に対し、秋山邦晴は批評家だが熱い当事者の視点を持っていた〉云々と評したのは高橋悠治である。20世紀の内外の前衛音楽を中心に、映画や現代美術、モダン・ダンスなど様々な分野でボーダーレスな批評活動を続けた秋山(1929-96)は、常に現場の最前線に身を置いて自身の目と耳と肌で実相をとらえ、体感としての言葉をまっすぐに発し続けたクリエイター的/実践的批評家と言える。彼の活動の起点は、51年に武満徹らと結成した総合芸術グループ〈実験工房〉にあり、60年代には自身もテープ音楽作品を作ったりフルクサス運動に関わったりもした。著書には「現代音楽をどう聴くか」「日本の映画音楽史I」「エリック・サティ覚え書」などがある。
秋山は1980年9月から亡くなる前年の95年12月まで公明新聞にほぼ毎月長文コラム(レコード評、コンサート・リポートなど)を連載していた。本書「聴く・視る・語る」はその全コラム計172回分を集成したもので、年譜などの資料欄も含めて約850ページの大著となっている。
題材の多くは彼の主戦場たるクラシックの現代音楽であり、武満徹や高橋アキ(秋山の再婚相手)周辺の話題が多いが、雅楽や歌舞伎や能といった日本の伝統芸術、韓国やタイやソ連などの大衆音楽を含む新しい動向、最新テクノロジーや環境と表現の問題、パウル・クレーやマルセル・デュシャンのアートなど、様々なテーマを政治や経済も絡めながら論じている。また、坂本龍一を高く評価しており、海外の取材報告記事も収録されている。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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