かくして私はホロヴィッツに熱中した①
かくして私はホロヴィッツに熱中した①

日本語要約
ピアニストの長井進之介氏が、20世紀を代表する伝説的ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツの魅力を再批評する連載の第1回。ホロヴィッツ特有の奏法である「指を伸ばした打鍵」や手首の使い方を技術的観点から分析し、彼がどのようにして多彩な音色を生み出していたかを解説する。筆者が映像作品『ホロヴィッツ・オン・テレビジョン』を通じて彼の演奏に深く魅了された経緯を振り返り、ロシア・ピアニズムの伝統とホロヴィッツ独自の身体的コントロールの巧みさを紐解く内容となっている。
全文(日本語)
ピアニストの長井進之介氏による、ウラディミール・ホロヴィッツの再批評連載第1回。ホロヴィッツは、繊細なピアニシモから雷鳴のようなフォルテシモまでを自在に操る、20世紀を代表するピアニストである。
本稿では、ホロヴィッツの独特な奏法に焦点を当てる。一般的な指導とは異なり、指を伸ばして指の腹で打鍵するスタイルや、低い手首の位置などが彼の音色を形作っている。しかし、それは単なる我流ではなく、ロシア・ピアニズムの奏法を基礎としつつ、第3関節の巧みなコントロールと腱の強さ、指の腹の繊細な扱いによって支えられている。
筆者は2015年の『ホロヴィッツ・オン・テレビジョン』DVD化の際の解説執筆を機に、その演奏に深く魅了された。第2回以降では、ショパンの楽曲を中心に、さらに深くホロヴィッツの芸術を掘り下げていく。
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ウラディミール・ホロヴィッツ長井進之介ショパン:ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44ショパン:バラード第1番ショパン:夜想曲第15番スクリャービン:練習曲 嬰二短調 Op.8-12ホロヴィッツ:ビゼーの《カルメン》の主題による変奏曲モシュコフスキの作品
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