Polish Radio Orchestra Appoints New Principal Conductor
ポーランド放送管弦楽団がバセム・アキキを新首席指揮者に任命
ポーランド放送管弦楽団(PRO)は、バセム・アキキを新たな芸術監督兼首席指揮者に任命したと発表した。レバノン系ポーランド人の指揮者であるアキキは、2026/27シーズンの開幕から任期を開始し、9月5日(土)に就任後初の公演を行う。
プログラムの冒頭は現代ポーランドの作曲家アガタ・ズベルによる『In the Shade of an Unshed Tear』で、続いてドヴォルザークのチェロ協奏曲とシベリウスの交響曲第7番が演奏される。ベラルーシのチェリスト、イヴァン・カリズナがソリストとして出演する。
アキキは24歳で指揮者デビューを果たし、ヴロツワフ歌劇場でヴェルディの『椿姫』を指揮した。同劇場では2013年までレジデント・コンダクターを務めた。20世紀音楽および現代音楽のスペシャリストとして、ブリテンの『ねじの回転』、R.シュトラウスの『影のない女』、プロコフィエフの『炎の天使』、ペンデレツキの『黒い仮面』、アデスの『パウダー・ハー・フェイス』など、幅広いオペラを指揮してきた。
近年の活動としては、オランダ国立歌劇場でのフィリップ・ヴェナブルズ『We Are The Lucky Ones』やアレクサンドル・ラスカトフ『動物農場』があり、後者は2023年のOPER!アワードで年間最優秀世界初演賞を受賞した。また、モネ劇場(ラ・モネ)でも頻繁に活動しており、ビョークの『Medúlla』、『Orfeo』、『Majnun』、マーク・グレイの『フランケンシュタイン』、そして直近ではフィリップ・ブースマンの遺作オペラ『On purge bébé』の初演を指揮している。
レバノン国立高等音楽院、クラクフのクシシュトフ・ペンデレツキ音楽アカデミー、ヴロツワフのカロル・リピンスキ音楽アカデミーを卒業しており、指揮だけでなくオーボエと声楽も学んだ。また、フレデリック・ショパン音楽大学で博士号を取得している。
アキキは「幼い頃にレバノンでドヴォルザークのチェロ協奏曲を聴き、その時に指揮者になりたいと強く思いました」と語る。「今、ワルシャワでポーランドを代表するオーケストラの一つを率いるにあたり、自身の音楽の道の原点に立ち返り、その一部であった作品を聴衆に届けたいと考えました」
