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タタールスタン国立交響楽団と指揮者アレクサンドル・スラドコフスキーが記念演奏会を開催

記念祝典の形式は、主役である楽団とその指導者の姿勢を如実に表す。タタールスタン国立交響楽団(GASO RT)は「音楽の日」に自らの祝典を催し、芸術への奉仕という使命を強調した。ステージ上では、タタールスタン共和国副首相のレイラ・ファズレーエワ、同文化大臣イラダ・アユポヴァ、市長の祝辞を伝えたカザン執行委員会文化局長のアリヤ・ザギドゥリナらによる公式スピーチが行われたほか、楽団創設の父であるナタン・ラフリン、ナジプ・ジガーノフ、そして共和国の主導権を支持したドミートリー・ショスタコーヴィチの姿が映るアーカイブ映像も上映された。また、ワレリー・ゲルギエフ、アレクサンドル・チャイコフスキー、デニス・マツーエフ、イルダール・アブドラザコフ、ヒブラ・ゲルズマーワといった音楽界の著名人たちからのビデオメッセージも届けられた。
国内外で知名度を誇りながらも、何よりもまずタタールスタンのブランドであり共和国の国民的楽団であるというローカルなアイデンティティに重きが置かれた。これはプログラム構成にも表れ、楽団にとって重要な作曲家であるショスタコーヴィチやマーラーが、タタールスタンにゆかりのあるソリストたちによる演目と交互に配置された。
チャイコフスキー国際コンクールの歴代入賞者として、若手のヴァイオリニストのラヴィル・イスリャモフ、チェリストのヴァシーリー・ステパノフ、そして第15回大会の優勝者であるピアニストのドミトリー・マスレーエフが招かれた。彼らはベートーヴェンの三重協奏曲から2つの楽章を演奏し、見事なアンサンブルと技巧を披露した。第2部では、タタールスタン国立交響楽団が16年間レジデントを務めるサイダシェフ記念大コンサートホールに世界的な歌手たちが登場した。カザン出身のバス歌手アレクセイ・チホミロフは、グノーの歌劇『ファウスト』からメフィストフェレスのセレナーデを歌い、オーケストラはそれに合わせてベルリオーズの『ファウストの劫罰』から「ラコッツィ行進曲」を演奏した。さらに民謡「ピテルスカヤに沿って」でも劇的な表現力を披露した。
続いてカザン音楽院出身でマリインスキー劇場のソリストであるアルビナ・シャギムラトヴァが登場し、マスネの歌劇『マノン』からのレチタティーヴォとガヴォット、ジガーノフの歌劇『アルティンチェチ』のアリア、ルステム・ヤヒンのロマンス「ウグイス」を歌い上げた。
伴奏だけでなく単独の管弦楽曲でもオーケストラは存在感を示した。スラドコフスキーはマーラーの交響曲第5番のアダージェット、ボロディンの「だったん人の踊り」、タタールの現代作曲家ラディク・サリモフによる序曲「チャプクン」などを指揮した。マエストロはホッケーチーム「アク・バルス」のユニフォーム(背番号「Sladkovsky 60」)を身にまとい、スティックを手にして指揮台に上がった。司会を務めたピョートル・タタリツキーは、2010年に共和国首長ルスタム・ミンニハノフがスラドコフスキーをカザンに招いた際、「アク・バルス」のような高い技術とカリスマ性を備えた楽団を目指すよう求めたエピソードを紹介した。
楽団はこれまでチャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、ベートーヴェンの録音集成を制作しており、現在はマーラーの全交響曲録音の完成が近づき、今後はブルックナーも視野に入れている。演奏会の最後には、アレクサンドル・チャイコフスキーの「タメルラノフの陣営」で楽団員らが「アルガ!」(前へ!)と声を上げ、楽団のモットーを響かせた。

