「チェロのレパートリーを僕が広げる。後世のために先陣を切る覚悟」——留学の地パリから帰国直後の菅井瑛斗が、黒岩航紀と挑むスリリングな“ヴァイオリン曲への挑戦”
「チェロのレパートリーを僕が広げる。後世のために先陣を切る覚悟」——留学の地パリから帰国直後の菅井瑛斗が、黒岩航紀と挑むスリリングな“ヴァイオリン曲への挑戦”
日本語要約
パリ留学中のチェリスト・菅井瑛斗が、7月に浜離宮朝日ホールで凱旋リサイタルを開催する。ピアニストの黒岩航紀を迎え、フランクのソナタやサン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』など、本来ヴァイオリンのために書かれた難曲をチェロで演奏する。菅井は、チェロのレパートリー拡大と後世への継承を掲げ、パリで培った最新の音楽トレンドを披露する。
全文(日本語)
パリ在住のチェリスト・菅井瑛斗が、7月に浜離宮朝日ホールにて凱旋リサイタルを開催する。今回のプログラムでは、チェロの王道曲ではなく、フランクのソナタやサン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』といった、ヴァイオリンのために書かれた超絶技巧の名曲にチェロで挑む。
菅井は、ヴァイオリン曲をチェロに落とし込む試みについて、「後世に続くチェリストのために、僕が先陣を切ってレパートリーを増やす」と語る。チェロは音域が広く、超絶技巧の合間に現れるゆったりとしたメロディを深みのある低音で歌える点に、チェロならではの魅力があるという。また、パリで作曲家が暮らした環境に身を置いたことで、作曲家との距離感が近くなったと述べ、2026年の最新のヨーロッパのクラシック音楽トレンドを日本で披露することに意欲を見せている。
ピアノには、実力派の黒岩航紀を迎える。二人の共演は、前年8月の公演の楽屋で黒岩が「次回はソナタもやりたい」と語ったことがきっかけで実現した。菅井は、黒岩との共演について、緻密かつ自由に歌う黒岩のピアノに対し、舞台上で互いに「音楽のイタズラ」を仕掛け合うようなスリリングな対話が生まれると期待を寄せている。
菅井はフランスでの修行を通じ、音楽だけでなく絵画や建築、生活感など多くの芸術を吸収した。師であるデュマルケットからの「もっと気楽に歌ってごらん」という教えを胸に、パリで獲得した新しい音色を日本の聴衆に届ける。
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