福間洸太朗が語る 『ピアノ・トランスクリプションの世界』に込めた 音楽そして舞踏への敬愛
福間洸太朗が語る 『ピアノ・トランスクリプションの世界』に込めた 音楽そして舞踏への敬愛

ピアニストの福間洸太朗が、新譜『ピアノ・トランスクリプションの世界』をリリースした。本作は、ピアニズムや音楽性だけでなく、“レア”な作品の魅力を届けたいという想いが込められた一枚である。
収録内容は、ポンキエッリ(フレミンクス編、福間校訂)の《時の踊り》、ワーグナー(福間編)の《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲と愛の死、ドビュッシー(ボーウィック編)の《牧神の午後への前奏曲》、ハワード編曲の《「トゥーランドット」の回想》、福間洸太朗編曲の《シャンソン・メドレー》など多岐にわたる。
本作リリースのきっかけは、2016年に初演した《シャンソン・メドレー》の録音要望が多かったことである。また、2024年に逝去したワルター・フレミンクスへの恩返しとして、彼による編曲作品(グノー《アヴェ・マリア》、ポンキエッリ《時の踊り》、J.シュトラウスII世《シャンパン・ポルカ》《新ピッツィカート・ポルカ》)も収録された。福間はフレミンクス夫妻と親交が深く、2024年12月にはMuse Pressより『ワルター・フレミンクス:オリジナル作品とピアノ編曲集』を出版している。
福間自身による編曲作品として、モーツァルトの《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》も収録。2023年のラ・フォル・ジュルネで演奏するために編曲されたもので、カデンツァを盛り込むなどピアニスティックな面白さを追求した。レスリー・ハワード編曲の《「トゥーランドット」の回想》は、商業録音としては世界初となる。
また、収録曲の《シャンソン・メドレー》に含まれる楽曲は、フィギュアスケートの演技でも使用されており、福間はスケートファンにも注目してほしいと語った。今後の活動として、7月3日に東京FMホールでのリサイタルなどが予定されている。
