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🇯🇵 日本オーケストラレコ芸ONLINE · 2026年6月29日 12:01 · ニュース· 約2分で読めます

N響に登場した巨匠指揮者列伝 第1回 ロヴロ・フォン・マタチッチ

N響に登場した巨匠指揮者列伝 第1回 ロヴロ・フォン・マタチッチ

日本語要約
NHK交響楽団の創立100年を記念した連載の第1回。1965年の《ボリス・ゴドノフ》でN響と衝撃的な出会いを果たし、1984年まで約20年にわたり深い関係を築いた指揮者ロヴロ・フォン・マタチッチの人物像、N響との共演の歴史、代表的な録音を総覧する。
全文(日本語)

NHK交響楽団(N響)の創立100年に向け、同団の歴史を彩った巨匠指揮者たちを振り返る連載の第1回として、ロヴロ・フォン・マタチッチを取り上げる。

マタチッチが初めてN響を指揮したのは1965年9月4日、NHK放送開始40周年記念の「スラブ歌劇」公演でのムソルグスキー《ボリス・ゴドノフ》であった。この出会いは双方にとって衝撃的であり、1984年3月24日の第927回定期公演まで約20年間の関係が続いた。N響機関誌『フィルハーモニー』の座談会では、楽団員から「魔力や圧力がある」「緊張を押し付けず任せてくれる」と評され、その音楽は「草書体」と形容された。1967年にはN響から名誉指揮者の称号が贈られている。

マタチッチは1899年クロアチア生まれ。ウィーン少年合唱団を経てウィーン高等音楽学校で学び、オスカル・ネドバルに指揮法を師事した。1919年にケルン歌劇場の合唱指揮者としてキャリアを開始。1938年にはベオグラード・オペラの音楽総監督に就任したが、第二次世界大戦後は活動の場を失った。その後、カラヤンの支援もあり、1950年代半ばから西側で活動を再開。ドレスデン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、フランクフルト市立歌劇場などで音楽総監督を歴任した。

N響との唯一のセッション録音は「ワーグナー管弦楽曲集」である。また、ライヴ録音も多数リリースされており、1965年の《ボリス・ゴドノフ》初日公演や、ブルックナー、ブラームス、チャイコフスキー、スメタナ《わが祖国》などが知られる。マタチッチは「ブルックナーとワーグナーが一番好き」と語り、剛毅でスケールの大きな音楽づくりでファンを魅了した。

私生活ではお酒や談笑を好み、楽団員からは「マタ公」と呼ばれ親しまれた。1984年の来日時には、疲労のため椅子に座って指揮をする場面もあったが、これが最後の来日となった。1985年1月4日、ザグレブにて85歳で逝去した。

▼関連キーワード解説 (8)
ロヴロ・フォン・マタチッチ人物・団体Wikipedia ↗

ロヴロ・フォン・マタチッチ は、ユーゴスラビア出身の指揮者。日本で親しまれた指揮者の一人である。

ジョセフ・ローゼンストック人物・団体Wikipedia ↗

ヨーゼフ・ローゼンシュトック 、ユゼフ・ロゼンシュトク 、ジョゼフ・ローゼンストック は、ポーランドに生まれ、ドイツとアメリカ、日本で活動した指揮者。NHK交響楽団の基礎を創り上げたユダヤ系の指揮者であり、斎藤メソッドのモデルとなった指揮者の1人でもある。楽員からは「ローゼン」(戦前)「ロー爺」「ローやん」と呼ばれ親しまれていた。

ウィルヘルム・シュヒター人物・団体Wikipedia ↗

ヴィルヘルム・シュヒター は、ドイツの指揮者。

千葉馨人物・団体Wikipedia ↗

千葉 馨 は、日本のホルン奏者。NHK交響楽団の首席ホルン奏者を長く務め、「バーチ」の愛称でも知られた。妻はピアニストの本荘玲子。

田中千香士人物・団体Wikipedia ↗

田中 千香士 は、日本のヴァイオリニスト、音楽教育家。父はヴァイオリニストの田中詠人、母は声楽家の田中伸枝、実姉はピアニストの田中希代子。

サヴァリッシュ人物・団体Wikipedia ↗

ヴォルフガング・サヴァリッシュ は、ドイツ、バイエルン州ミュンヘン生まれの指揮者・ピアニスト。

オスカル・ネドバル人物・団体Wikipedia ↗

オスカル・ネドバル は、チェコスロバキアの作曲家・指揮者。

パウムガルトナー人物・団体Wikipedia ↗

ベルンハルト・パウムガルトナー は、ザルツブルクで活躍したオーストリア人の指揮者、作曲家、音楽学者、教育家である。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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