バイロイトから日本へ 《ニーベルングの指環》国内上演小史~マエストロ飯守の “大著” 刊行を機に
バイロイトから日本へ 《ニーベルングの指環》国内上演小史~マエストロ飯守の “大著” 刊行を機に

日本語要約
2023年に逝去した指揮者・飯守泰次郎の著書『指揮者 飯守泰次郎 ワーグナーと人生を語る』の刊行を機に、彼が歩んだワーグナー指揮者としての軌跡と、日本における《ニーベルングの指環》上演の歴史を振り返るレポート。バイロイト祝祭劇場での経験を経て、日本でワーグナー演奏の第一人者となった飯守の音楽観や、1967年の「大阪バイロイト」以降の国内上演史を紐解き、ワーグナー作品の深淵に迫る。
全文(日本語)
2026年の《ニーベルングの指環》世界初演150年を控え、日本におけるワーグナー演奏の泰斗・飯守泰次郎の著書『指揮者 飯守泰次郎 ワーグナーと人生を語る』が刊行された。本書は、飯守のワーグナー論と自伝の二部構成となっており、バイロイト祝祭劇場でのアシスタント経験や、現場感覚に裏打ちされた深い作品分析が記されている。
飯守は桐朋学園で指揮を学び、バイロイトでの研鑽を経て、日本におけるワーグナー演奏の歴史を牽引した。記事では、1967年の「大阪バイロイト」による《ワルキューレ》日本初演から、飯守が指揮した1972年の日本人初演版《ワルキューレ》に至るまでの歴史的経緯も紹介されている。
本書は単なる追悼録ではなく、指揮者としての知見が凝縮された一冊であり、ワーグナー演奏の歴史を理解する上でも極めて重要な資料となっている。
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