LFコンサート
LF CLASSICWorld Classical Music News
MENU
♪
Portal
メニュー
Category
カテゴリ
Sources
情報ソース
🇦🇹 オーストリアオペラOntomo · 2026年10月20日 13:02 · レビュー· 約1分で読めます

エルル・チロル音楽祭で《さまよえるオランダ人》の新制作 ~受難劇劇場での制約のなか大胆な演出

エルル・チロル音楽祭でワーグナー《さまよえるオランダ人》を新制作上演、アッシャー・フィッシュ指揮・ケップリンガー演出

日本語要約
オーストリアのエルル・チロル音楽祭(夏)で、ワーグナー《さまよえるオランダ人》が受難劇劇場にて新制作上演された。同音楽祭音楽監督のアッシャー・フィッシュが指揮を務め、ヨゼフ・E・ケップリンガーが演出を担当した。出演はクリストファー・モルトマン、ニーナ・ベーツ、ガボール・ブレッツら。来シーズンは復活祭で《パルジファル》(カウフマン出演)、夏に新制作《トリスタンとイゾルデ》(エラート演出、フィッシュ指揮)が予定されている。
全文(日本語)

オーストリアで行われたエルル・チロル音楽祭(夏)が2026年7月2日から26日まで開催された。テノールのヨナス・カウフマンがインテンダントを務める。

同音楽祭ではシンフォニー・コンサートやリサイタルなど様々なプログラムが組まれるがオペラが中心となっており、今回はベルリオーズ《クレオパトラ》、プッチーニ《修道女アンジェリカ》、ワーグナー《さまよえるオランダ人》、ジェイムズ・ヴェナブル《私たちは幸運だ》(オーストリア初演)が制作された。

7月26日に受難劇劇場で上演された《さまよえるオランダ人》(初日:7月11日)は、音楽監督のアッシャー・フィッシュが指揮、ヨゼフ・E・ケップリンガーが演出を務めた。1500人収容の受難劇劇場は、1959年建設で天井の木造部分が剥き出しになっており、セルジュ・チェリビダッケも賞賛した音響を持つが、本来オペラ劇場ではないため技術的制約がある。

今回の演出では、ステージを囲むスクリーンに荒れ狂う海を投影し、前半はステージ全体を船の甲板に見立てた。オーケストラはステージ中央から後方に配置され、歌手と合唱はオーケストラ・ピットを囲んで歌った。設定は作品完成時の1842年頃で、産業革命と拝金主義の進行を背景とし、19世紀中盤の衣裳を身につけた登場人物と合唱が描かれた。

出演は、オランダ人役にクリストファー・モルトマン、ゼンタ役にニーナ・ベーツ、ダーラント役にガボール・ブレッツなど。

同音楽祭の来シーズンの復活祭ではワーグナー《パルジファル》が再演され、パルジファル役で再びカウフマンが出演する。また夏のメイン新制作はワーグナー《トリスタンとイゾルデ》(演出:ヨハネス・エラート、指揮:フィッシュ)が予定されている。

▼関連キーワード解説 (3)
ヨナス・カウフマン人物・団体Wikipedia ↗

ヨナス・カウフマン は、ドイツ出身のテノール歌手である。端正な容姿を備え、国際的な人気を誇る。キャリアの後半については、イタリアの典型的なテノールと比べて暗く重い、ある意味ドイツ的な声質が特徴的。

プッチーニ人物・団体Wikipedia ↗

ジャコモ・アントニオ・ドメニコ・ミケーレ・セコンド・マリア・プッチーニ は、イタリアの作曲家。その作品である『トスカ』、『蝶々夫人』、『ラ・ボエーム』などのオペラは今日でも上演の機会が多いことで知られる。イタリアのルッカに生まれ、ベルギーのブリュッセルで没した。

セルジュ・チェリビダッケ人物・団体Wikipedia ↗

セルジュ・チェリビダッケ(セルジウ・チェリビダッケとも、Sergiu Celibidache は、ルーマニアに生まれ、ドイツで活躍した指揮者、作曲家。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
次に読むなら
ヨナス・カウフマン の他の記事
🇦🇹 オーストリアオペラニュースGoogle News AT 一般10/18 16:03
ヨナス・カウフマンがウィーン国立歌劇場で『オテロ』に出演へ、名誉博士号授与や過去の歴史も紹介
Differenziertes Seelengemälde - Staatsoper Wien
クラクフ音楽アカデミーから名誉博士号を授与されたテノールのヨナス・カウフマンは、2026年10月末から11月初旬にウィーン国立歌劇場でヴェルディの歌劇『オテロ』のタイトルロールを演じる。同公演はベルトラン・ド・ビリーが指揮し、ニコール・カーやルカ・サルシが共演する。
マリウシュ・クヴィエチェンヨナス・カウフマンウィーン国立歌劇場
🇩🇪 ドイツオペラレビューOperaWire10/20 01:30
フランクフルト歌劇場がプッチーニの歌劇『トゥーランドット』をアンドレア・ブレート演出、シモーネ・ディ・フェリーチェ指揮で上演(レビュー)
Oper Frankfurt 2026-27 Review: Turandot
フランクフルト歌劇場は8月22日から10月3日まで、アンドレア・ブレート演出、シモーネ・ディ・フェリーチェ指揮によるプッチーニの歌劇『トゥーランドット』を上演した。オーケストラの音量が過大でカラフ役のアルフレート・キムが声を張らざるを得ないなど声楽陣のバランスに課題があった一方、脇役陣やピン・パン・ポンのトリオ、合唱は高く評価された。黒と白を基調としたミニマルな美術や現代的な衣装、テコンドーや能を思わせるアジア的所作を取り入れたブレートの演出は、作品に潜む暴力性を巧みに描き出したと評されている。
プッチーニアンドレア・ブレートフランクフルト歌劇場
🇩🇪 ドイツ声楽ニュースConcerti.de10/17 12:31
ヨナス・カウフマンとプレティ・イェンデがノイシュヴァンシュタイン城を背景に共演、ワーグナーやヴェルディなどを披露するコンサートが3satで放送予定
Wagner, Verdi und Wiener Charme vor Märchenkulisse
ノイシュヴァンシュタイン城の野外にて、テノールのヨナス・カウフマンとソプラノのプレティ・イェンデが共演するコンサートが開催。ワーグナーの『ローエングリン』のグラール語りで幕を開け、ヴェルディ『椿姫』、カールマンやレハールのオペレッタ名曲などを披露する。演奏はヨーヘン・リーダー指揮のボーデン湖フィルハーモニー管弦楽団、演出はアンドレアス・モレルが務め、3satで放送される。
ワーグナーヨナス・カウフマンノイシュヴァンシュタイン
ヨナス・カウフマン の記事をすべて見る →
同じテーマの最近の記事
🇬🇧 イギリスクラシック全般ニュースGoogle News UK 一般10/20 01:33
Classic FMが選ぶクラシック音楽における10の驚愕の瞬間
10 OMG moments in classical music - Classic FM
Classic FMがクラシック音楽史における驚きや衝撃、美しさに満ちた10の瞬間を紹介した。アッレグリ『ミゼレーレ』の高音C、ベートーヴェン交響曲第9番のクライマックス、デュ・プレによるエルガーのチェロ協奏曲の冒頭、トリスタン和音、ストラヴィンスキー『春の祭典』初演時の暴動などが挙げられている。
グレゴリオ・アッレグリベートーヴェン
🇪🇸 スペインオーケストラニュースGoogle News EN 人事10/20 10:33
アレクサンダー・リープライヒがバレンシア管弦楽団の音楽監督任期を2030-31年シーズンまで延長
Alexander Liebreich Extends Tenure as Music Director of the Orquesta de València - The Violin Channel
ドイツの指揮者アレクサンダー・リープライヒが、スペインのバレンシア管弦楽団の音楽監督およびパラウ・デ・ラ・ムジカの芸術顧問の任期をさらに5シーズン延長し、2030-31年シーズンまで務めることになった。彼は2022年に着任した。
アレクサンダー・リープライヒバレンシア管弦楽団パラウ・デ・ラ・ムジカ
🇪🇸 スペインオーケストラニュースThe Violin Channel10/20 06:30
アレクサンダー・リープライヒ、バレンシア管弦楽団の音楽監督およびパラウ・デ・ラ・ムジカ芸術顧問としての任期を5シーズン延長
Alexander Liebreich Extends Tenure as Music Director of the Orquesta de València
ドイツの指揮者アレクサンダー・リープライヒが、バレンシア管弦楽団の音楽監督およびバレンシアのパラウ・デ・ラ・ムジカの芸術顧問としての任期をさらに5シーズン延長することが決定した。リープライヒは2022年に就任した。
アレクサンダー・リープライヒバレンシア管弦楽団パラウ・デ・ラ・ムジカ
タグ
ヨナス・カウフマンベルリオーズプッチーニワーグナージェイムズ・ヴェナブルアッシャー・フィッシュセルジュ・チェリビダッケガボール・ブレッツニーナ・ベーツクリストファー・モルトマンヨハネス・エラート受難劇劇場クレオパトラ修道女アンジェリカさまよえるオランダ人私たちは幸運だパルジファルトリスタンとイゾルデ
原文を読む → Ontomo
この記事をシェア
X でシェアFacebookLINE
← 記事一覧に戻る