Clay Hilley: “Siegfried es mi papel favorito”
テノールのクレイ・ハイリーが「ジークフリートはお気に入りの役」と語る、サンタ・チェチーリア国立アカデミーのシーズン開幕公演に出演へ
ジェームズ・キングの後継者とも評されるアメリカのテノール、クレイ・ハイリーが、10月21日から27日までサンタ・チェチーリア国立アカデミーのシーズン開幕公演にてワーグナーのオペラ『ジークフリート』の題名役を務める。これはダニエル・ハーディング指揮、ヴァンサン・ユゲ演出による『ニーベルングの指環』ツィクルス第2弾として上演される。
ハイリーは自身の歩みについて、イタリア・オペラ(ヴェルディやドニゼッティ、プッチーニの『蝶々夫人』や『ジャンニ・スキッキ』のリヌッチョ)から始め、2009年に27歳で『ラインの黄金』のフロー役を歌ってワーグナーを初体験したと述懐。2013年には『ワルキューレ』第1幕の急代役を楽譜を見ながら務めたことで適性を実感し、以降は『さまよえるオランダ人』のエーリック役のカヴァーや、セントルイス歌劇場でのジョナサン・ドーヴ編曲による短縮版『指環』でジークフリートを歌った。
ニューヨークで師事したヘルデンテノールのジョン・フレドリック・ウェストからは、46歳までトリスタンを待つよう助言されたが、45歳になった現在すでに20回同役を歌ったという。また、R.シュトラウスでは『ナクソス島のアリアドネ』のバッカスや『影のない女』の皇帝を歌っており、来年にはマドリードで『タンホイザー』を歌う予定。同役の難しさについても言及している。
ジークフリート役については「私のお気に入りの役」と語り、今回初共演となるダニエル・ハーディングとの仕事を心待ちにしていると述べた。役の難所として、第1幕冒頭の高音、第2幕の重心の低さ、森の小鳥との場面、第3幕のヴォータンとの対峙などを挙げ、長大な役への取り組み方について詳細に語っている。