Composer David Lang's New Album, "note to a friend"
作曲家デヴィッド・ラングのニューアルバム『note to a friend』
アメリカの作曲家デヴィッド・ラングが、Cantaloupe Musicレーベルよりニューアルバム『note to a friend』をリリースしました。アルバムの表題作は、日本の小説家・芥川龍之介のテキストを再構築した60分の室内オペラです。中心となるテキストは、芥川が自らの命を絶つ決断に至った理由を説明するために友人に宛てた手紙です。この手紙は、1927年の芥川の自殺後に「或旧友へ送る手記」というタイトルで出版されました。
ニューヨークのジャパン・ソサエティと日本の東京文化会館が委嘱したラングのこの作品は、歌手のテオ・ブレックマンとVCアーティストのアタッカ・カルテットによって演奏されています。
芥川の自殺の動機と向き合う本作について、ラングは「実生活において、自分自身の内面をこれほど厳しく、あるいは遠くまで突き詰めることは恐ろしい。文学やオペラは、困難な問いをそのさらに困難な結論へと導くための、より安全な場所のように感じられる」と振り返っています。
アタッカ・カルテットのメンバーはThe Violin Channelに対し、「『note to a friend』は聴衆を深く引き込みます。テオと共にこの作品を演奏するたびに、聴衆が終演後に歩み寄り、自身の個人的な経験を語ってくれます。その中には非常に繊細で痛ましく、驚くほど最近の出来事もあります。この作品は、多くのアートが目指すことを成し遂げています。それは、閉ざされていたり、忘れ去られていたり、あるいはそうありたいと願われていた心の扉を、非常にユニークで美しい方法で開くことです」と語っています。
アルバム全編は以下から試聴可能です。
デヴィッド・ラングは、「Bang on a Can」音楽祭の共同創設者であり、共同芸術監督を務めています。彼はグラミー賞の受賞や、ゴールデングローブ賞およびアカデミー賞へのノミネートなど数々の栄誉を受けており、2008年にはピューリッツァー賞を受賞しました。現在はイェール大学音楽院の教員を務めています。
この記事は「World's Leading Classical Music Platform」に掲載されたものです。