モンテヴェルディ・フェスティヴァルで《ポッペアの戴冠》 当時のスタイルを再現
モンテヴェルディ・フェスティヴァルで《ポッペアの戴冠》 当時のスタイルを再現

日本語要約
イタリア・クレモナで開催された第43回モンテヴェルディ・フェスティヴァルにて、ポール・アグニュー指揮、レザール・フロリサン演奏による《ポッペアの戴冠》が上演された。当時の歌唱スタイルとピリオド楽器を用いた音楽的再現がなされる一方、演出については時代設定を排除する手法がとられ、観客の評価が分かれる結果となった。
全文(日本語)
毎年6月にクレモナで開催されるモンテヴェルディ・フェスティヴァルは、第43回を迎え、意欲的なプログラムが提供された。5月28日には前祝いとしてチェチーリア・バルトリのリサイタルが開催された。
6月20日にはポンキエッリ劇場にて、モンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》が上演された。同フェスティヴァルでは他にも、マウロ・モンタルベッティ《女帝テオドーラ》(委嘱作品)、パーセル《ディドとエネアス》、フランチェスコ・カヴァッリ《テーティとペレオの結婚》が上演された。《ディドとエネアス》はマントヴァのビビエーナ劇場にて半演奏会形式で行われた。
《ポッペアの戴冠》の公演概要は以下の通り。
指揮:ポール・アグニュー
オーケストラ:レザール・フロリサン
演出:ロベルト・カタラーノ
出演:ベネデッタ・トッレ(ポッペア)、マーヤン・リヒト(ネローネ)、マーラ・ガウデンツィ(オッターヴィア)、フェデリコ・ドメニコ・エラルド・サッキ(セネカ)ほか(カヴァッリ・モンテヴェルディ・コンクールの入賞者を含む)。
音楽面では、当時の歌唱スタイルとピリオド楽器が使用され、アグニューの指揮によりドラマの緊張感が保たれた。一方、演出家のカタラーノは、紀元1世紀のローマという設定を排除し、衣裳や舞台装置の意味をあえて不明瞭にすることで、登場人物の情熱と社会的なモラルとの対立を浮き彫りにしようと試みた。この演出については賛否が分かれた。
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