パーカッション最前線! 小森邦彦と若手奏者たちが挑む、驚異のアンサンブル
パーカッション最前線! 小森邦彦と若手奏者たちが挑む、驚異のアンサンブル

ソロ・マリンバ奏者として国際的に活動する小森邦彦が、次代を担う若手打楽器奏者たちとともに、さまざまな編成の打楽器作品を集めた公演「Time for Percussion 2026」を2026年9月15日に開催する。掲げるテーマは「パーカッシブ・アーツのテッペンを一晩で」。マリンバ独奏から打楽器八重奏+ピアノによる作品まで、現代の打楽器音楽の広がりと高度な演奏技術を示す5作品が上演される。
小森はインタビューに対し、今回の選曲について、作曲家や委嘱初演に携わった演奏家たちとの直接の交流を踏まえ、楽譜の音符を身体的に実現するだけでなく、その奥にある大切なものまで示したいと語った。また、パーカッション音楽の発展を支えてきた技術の進歩と、それによる好循環を一つの公演に集約することを目指したという。
公演では、ジェームス・ウッドの作品のために演奏家自身が製作した微分音シロフォンを使用するなど、実現すること自体の難しさも特筆される。小森は、打楽器の音の減衰の速さやアタックのずれが露わになる厳しさに触れつつ、現代音楽における感覚の共有を重視している。
また、坂田直樹の「寄木の大樹」については、芥川作曲賞の演奏会で感銘を受けて依頼した経緯を明かした。コロナ禍による中止を経て、作品と向き合う時間を長く持てたことが功を奏したという。小森はリズムを生命力の象徴と捉え、複雑なリズムの習得や統合の過程で生まれる感情や景色を聴衆と共有したいと述べている。
公演には若手奏者も参加し、技術や経験の継承も目的の一つとなっている。小森は、見慣れない楽器や演奏姿、純粋な音の響きなど、多角的な楽しみ方ができるステージになると語った。
【Information】
Time for Percussion 2026
日時:2026年9月15日(火)19:00
会場:サントリーホール ブルーローズ(小)
曲目:
・坂田直樹:「寄木の大樹」マリンバソロための(2023/2025)
・フィリップ・マヌリ:「Le Livre Des Claviers」より 第二楽章 マリンバデュオ(1988)
・ジェームス・ウッド:「Village Burial with Fire」 打楽器四重奏のための(1989)
・アンディ・アキホ:「Pillar III」 打楽器四重奏のための(2020)
・アレハンドロ・ヴィニャオ:「Patterns & Form」 打楽器八重奏とピアノのための(2024)[共同委嘱アジア初演]
出演:小森邦彦、渡邉倖大、森次侑音、岩間美奈、井口有彩、稲垣佑馬、北条拓夢、狩集歩華、中西桃萌、狩野将輝、笛吹章生

