Récital lyrique de haute volée pour Sara Blanch et Michael Spyres au Festival Perelada - Ôlyrix
ペララーダ音楽祭でのサラ・ブランシュとマイケル・スパイアーズによるハイレベルな声楽リサイタル
第40回を迎えたカステイ・デ・ペララーダ音楽祭。ソプラノのサラ・ブランシュは2年前にもピアニストのジュリオ・ザッパと共に、バリトンのパオロ・ボルドーニャとのデュオでロッシーニをテーマにしたリサイタルに出演している。今回は、ベルカント・レパートリーのスペシャリストであるテノール兼バリトンのマイケル・スパイアーズと共演した。プログラムにはロッシーニの作品が組み込まれ、イタリアやフランスのアリア、そして当地で人気の高いサルスエラのアリアが交互に演奏された。
二人の歌手はステージ上で同様の軽やかさを見せ、身振りや表情、時には小道具を用いて歌を表現した。例えば、『愛の妙薬』の二重唱「Caro elisir, sei mio」では水のボトルを、アンブロワーズ・トマの『ハムレット』よりオフィーリアのアリアでは花束を使用した。また、二人とも音域の広さを共有している。マイケル・スパイアーズは、アンブロワーズ・トマの『ハムレット』より「Ô vin dissipe la tristesse」や、ロッシーニの『セビリアの理髪師』より「Largo al factotum」といったバリトン・レパートリーを難なく歌いこなし、その音色は丸みを保ちつつ、頭声の倍音を豊かに響かせた。一方、サラ・ブランシュはソプラノのレパートリーを維持しつつも、低音域では色彩豊かで響きのある声を聞かせた。中音域にはメゾ・ソプラノを彷彿とさせる艶があり、特に「Oh mio babbino caro」では、全開の声で保持された高音が顎の響きで増幅されていた。
カルメン教会の気まぐれな音響環境への対応も求められた。強い残響が、テンポの速い曲や細かいパッセージを困難にしていた。マイケル・スパイアーズは、特にフランス語の明瞭な発音によってこの難局を乗り切った。サラ・ブランシュはやや苦戦した様子で、グノーの『ロメオとジュリエット』より「Je veux vivre」では、フレーズの運びは丁寧であったものの、旋律が会場の残響の中に埋もれてしまった。同時に、蓋を開けたピアノの音も増幅され、声が損なわれる場面もあった。ジュリオ・ザッパは幸いにも、叙情的な強さを犠牲にすることなく、フォルテの音量を調整していた。彼は真のオーケストラのような手腕で、卓越した器用さと繊細さを披露した。
驚いたことに、プログラム上の二重唱は2曲のみであったが、アンコールがそれを補った。面白いことに、観客が帰り支度を始めたところで、二人はヴェルディの『リゴレット』より「Addio, addio」を歌い始め、手振りで観客を引き留めた。コンサートは割れんばかりの拍手で幕を閉じた。

