Japan National Orchestraが設立5周年、反田恭平が次なるステージのビジョンを語る
Japan National Orchestraが設立5周年を迎え、音楽監督の反田恭平が2030年に向けた長期ビジョンを発表

反田恭平率いるJapan National Orchestra(JNO)が設立5周年を迎え、9月16日の東京オペラシティ コンサートホールでの公演を前に記者会見を開催した。音楽監督でJNO代表取締役社長の反田と、JNO代表取締役会長の川島昭彦が、これまでの歩みと2030年に向けた長期ビジョンについて語った。
JNOは、反田が中心となって2018年に結成したMLMダブル・カルテット、およびMLMナショナル管弦楽団を前身とする。2018年に当時DMG森精機株式会社の専務執行役員であった川島とドイツ・ビーレフェルトで出会ったことをきっかけに、2021年に日本初となる株式会社形態のオーケストラとして正式発足した。DMG森精機記念財団の支援のもと、同社創業の地である奈良県に本拠地を置いている。
これまでに国内ツアー90公演、ドイツ・イタリアツアーを実施したほか、メンバーによるリサイタルや室内楽シリーズも約90公演にのぼる。学校や街角でのアウトリーチ活動にも注力してきた。反田は、メンバー個々が他のオーケストラやソロで活躍し成長したことが、質の高い演奏につながっていると述べた。メンバーには、岡本誠司や水野優也らが名を連ねる。
経営面では、3年連続の黒字を達成。スポンサー企業の増加に加え、川島会長は「団員の副業推進」という柔軟な雇用形態が事業安定化の理由であると説明した。
反田は将来に向けた成長戦略として「5つの柱」を提示した。
1.教育・アカデミー設立を目標としたアウトリーチ活動の積極化
2.配信・音源制作(CD制作、ラジオ・映像配信)
3.海外展開(海外指揮者・アーティスト招聘)
4.奈良県文化会館(新たな活動拠点)
5.音楽祭(2028〜2029年始動を目指す)
特に客演陣の招聘については、公演の幅を広げる意向を示した。また、2028年にリニューアルオープン予定の奈良県文化会館を拠点とした音楽祭の展開も注目される。反田は、2030年に音楽の学び舎としてのアカデミーを創設することを最大の目標として掲げ、既存の枠組みにとらわれない実践的な学びの場を作りたいと語った。


