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🇺🇸 アメリカオーケストラSlippedisc · 2026年5月25日 04:30 · レビュー· 約2分で読めます

This is America in the raw, take it or look away

ありのままのアメリカ、受け入れるか目を背けるか

日本語要約
ロンドン交響楽団(LSO)によるコープランドの交響曲第3番とジョージ・ウォーカーの交響曲第5番のアルバム評。アントニオ・パッパーノ指揮のもと、LSOはコープランドの作品をアメリカ的でイディオマティックに演奏している。コープランドの音楽は現代の耳にはややナイーブに響くが、建国250周年を控えた今、その響きは時宜を得ている。一方、ウォーカーの第5番は、2015年のチャールストン教会銃撃事件というアメリカの暗い側面を反映した、怒りと絶望が凝縮された作品である。対照的な二つのアメリカを描いた興味深いアルバムとなっている。
全文(日本語)

「Lebrecht Album of the Week」より:

コープランド:交響曲第3番、ウォーカー:交響曲第5番(LSO Live)

***/****

ロンドン交響楽団(LSO)は長年、自らを半分アメリカのオーケストラだと見なしてきた。アンドレ・プレヴィンやマイケル・ティルソン・トーマスを首席指揮者に迎え、レナード・バーンスタインが定期的に客演したことで、LSOはミッド・アトランティック(米英折衷)なアクセントを身につけ、即座にブロードウェイ・スタイルへと切り替えられるようになった。どうやら今もそれは健在のようだ。

ロンドン生まれだがアメリカ育ちのアントニオ・パッパーノ指揮のもと、LSOはアーロン・コープランドの交響曲第3番を、納得のいくイディオマティックな演奏で聴かせる。中西部の旋律と戦後の楽観主義が波打つこの曲は、かつては未来の「偉大なるアメリカ交響曲」への入り口のように思えた。ポスト・ミニマリズムの現代において、もはや国民的な啓示を求める者はいない。コープランドの第3番は、人類学と排外主義の中間のような、ただナイーブな響きに聞こえる。最悪なのはフィナーレで、書かれた瞬間から時代錯誤であったコープランドの『市民のためのファンファーレ』が絡め取られている。とはいえ、この交響曲は素晴らしい響きを持っており、アメリカ建国250周年記念の時期にはタイムリーだ。LSOは、まるでこの曲を信じているかのように演奏している。

ジョージ・ウォーカーの苦悩に満ちた交響曲第5番は、全く異なるアメリカを反映している。それは2015年にサウスカロライナ州チャールストンの教会で9人の礼拝者が殺害された人種差別的な銃撃事件である。90代だったウォーカーは、この大量虐殺の映像ナレーションに伴う音楽として交響曲を作曲しようと計画していた。彼は賢明にもそれを取りやめた。15分間の単一楽章からなるこの音楽は、怒りと絶望を凝縮し、緊密なカプセルの中に……

原文(抜粋)
From the Lebrecht Album of the Week : Copland: 3rd symphony, Walker 5th (LSO Live) ***/**** The London Symphony Orchestra has long considered itself half-American. With Andre Previn and Michael Tilson Thomas as principal conductors and Leonard Bernstein dropping by on a regular basis, the LSO changed accent to mid-Atlantic and turned on the Broadway style at the drop of a hat. Still does, apparently. Under Antonio Pappano who, though born in London was raised in the US, the LSO give a satisfying, idiomatic performance of Aaron Copland’s third symphony. Rippling with mid-western tunes and end-of-war optimism, it once seemed like a gateway to the Great American Symphony of the future. Nowadays, post-minimalism, nobody looks for national revelation and Copland’s third just sounds na…
▼関連キーワード解説 (5)
ロンドン交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

ロンドン交響楽団 は、イギリスのロンドンを拠点とするオーケストラ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在。本拠地は1982年よりロンドンのバービカンセンターに置く。イギリス国王(現在はチャールズ3世)がパトロンとなっており、エリザベス2世の在世中にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とならび、「女王陛下のオーケストラ」として知られた。楽員数89(2018年現在、公式サイトによる)。長らく3管編成オーケストラだったが、ロンドンの楽団としてはBBC交響楽団に次いでほぼ4管に近い編成を実現している。

アントニオ・パッパーノ人物・団体Wikipedia ↗

アントニオ・パッパーノ は、イギリス出身のイタリア系指揮者。

アンドレ・プレヴィン人物・団体Wikipedia ↗

アンドレ・ジョージ・プレヴィン は、クラシック音楽・映画音楽・ジャズの指揮者、ピアニスト、作曲家。出生名は、ドイツ名でアンドレアス・ルートヴィヒ・プリヴィン といい、アンドレはフランス風の名乗りである。

マイケル・ティルソン・トーマス人物・団体Wikipedia ↗

マイケル・ティルソン・トーマス は、アメリカの指揮者、ピアニスト、作曲家。本来はトーマスが姓であるが、英語圏では極めて多い姓であることから、ミドルネームを添えてティルソン・トーマスを称している。MTTとも略される。

レナード・バーンスタイン人物・団体Wikipedia ↗

レナード・バーンスタイン は、ユダヤ系アメリカ人の指揮者、作曲家であり、ピアニストとしても知られている。アメリカが生んだ最初の国際的レベルの指揮者であり、ヘルベルト・フォン・カラヤンやゲオルク・ショルティらと並んで、20世紀後半のクラシック音楽界をリードしてきた音楽家。愛称はレニー。妻は、チリ出身の女優・ピアニストの、フェリシア・モンテアレグレ。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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