LFコンサート
LF CLASSICWorld Classical Music News
MENU
Portal
メニュー
Category
カテゴリ
Sources
情報ソース
🇯🇵 日本オーケストラぶらあぼ · 2026年6月4日 15:01 · レビュー· 約2分で読めます

秋山和慶が託した響き――岡山フィル×尾高忠明 悲願のサントリーホール|公演レビュー

秋山和慶が託した響き――岡山フィル×尾高忠明 悲願のサントリーホール|公演レビュー

日本語要約
1992年創設の岡山フィルハーモニック管弦楽団が、5月9日にサントリーホールで初の東京特別公演を開催した。故・秋山和慶が計画した本公演は、尾高忠明の指揮により実現。ソリストに中桐望を迎え、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と交響曲第2番が演奏された。藤原浜雄がゲストソロコンサートマスターを務め、楽団の地力を示した。アンコールではエルガーの「ニムロッド」が演奏された。
全文(日本語)

1992年創設の岡山県初のプロ楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団が、5月9日の東京特別公演で、サントリーホールの舞台に初めて登場した。

2013年にハンスイェルク・シェレンベルガーが初の首席指揮者に就任、2022年からは故・秋山和慶がミュージックアドバイザーを務めた。今回のサントリーホール公演は、秋山が直接計画した最後の公演だったが、2025年1月の急逝により、秋山とゆかりの深い尾高忠明が代役を務めた。尾高と岡山フィルは2007年に初共演している。

プログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と交響曲第2番。ピアノ協奏曲のソリストは岡山出身の中桐望。オーケストラは弦の透明感と管の安定感があり、尾高の指揮のもと重厚で豊かな歌を聴かせた。中桐は繊細な音色で熱演し、アンコールにはコチシュ編曲のラフマニノフ「ヴォカリーズ」を演奏した。

この日は藤原浜雄がゲストソロコンサートマスターを務めた。楽団には、定期公演にも継続的に参加するベテラン奏者が要所に座っており、賛助奏者も含めて楽団独自の純度の高い音にまとまっていた。今後、全国区の楽団として土台を築き、団員を増やしていくことが見据えられている。

交響曲第2番では、尾高と岡山フィルの美質が発揮された。特にアダージョ楽章は白眉で、温かい弦の音色やクラリネットの美しさ、緻密なバランスが理想的だった。尾高の指揮は無駄がなく、スコアの指示が音化されるような至芸を見せた。秋山が鍛えた岡山フィルのサウンドに、尾高の動きを通じて秋山の思いが重なるようなステージとなった。

カーテンコールで尾高は「秋山先生がプッシュしてくださいました」と語り、アンコールとしてエルガーの「ニムロッド」が演奏された。

【公演情報】

日時:2026年5月9日(土)14:00

会場:サントリーホール

出演:尾高忠明(指揮)、中桐望(ピアノ)、岡山フィルハーモニック管弦楽団

プログラム:ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、交響曲第2番

【次回公演】

日時:2026年7月26日(日)14:00

会場:津山文化センター

出演:大友直人(指揮)

プログラム:ベートーヴェン/プロメテウスの創造物序曲、交響曲第1番、交響曲第7番

関連キーワード解説 (7)
秋山和慶人物・団体Wikipedia ↗

秋山 和慶 は、日本の指揮者。東京交響楽団永久名誉音楽監督、バンクーバー交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団永久桂冠名誉指揮者。日本指揮者協会5代目会長。Osaka Shion Wind Orchestra芸術顧問。洗足学園音楽大学芸術監督・特別教授。

尾高忠明人物・団体Wikipedia ↗

尾高 忠明 は、日本の指揮者。大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督。東京藝術大学音楽学部指揮科名誉教授。

ハンスイェルク・シェレンベルガー人物・団体Wikipedia ↗

ハンスイェルク・シェレンベルガー は、ドイツのオーボエ奏者、指揮者。

中桐望人物・団体Wikipedia ↗

中桐 望 は、日本のクラシック音楽のピアニスト。

大友直人人物・団体Wikipedia ↗

大友 直人 は、日本の指揮者。梶本音楽事務所所属。

サントリーホール会場Wikipedia ↗

サントリーホール は、東京都港区赤坂一丁目にあるコンサートホール。アークヒルズの一画に1986年10月12日に開館した。敷地は森ビルが、建物は森ビルとサントリーホールディングスが所有し、公益財団法人サントリー芸術財団が運営する。

津山文化センター会場Wikipedia ↗

津山文化センター(つやまぶんかセンター)は、岡山県津山市山下にある多目的ホール。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
タグ
秋山和慶尾高忠明ハンスイェルク・シェレンベルガー中桐望藤原浜雄大友直人サントリーホール津山文化センターラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ラフマニノフ:交響曲第2番ラフマニノフ:ヴォカリーズエルガー:ニムロッドベートーヴェン:プロメテウスの創造物序曲ベートーヴェン:交響曲第1番ベートーヴェン:交響曲第7番
原文を読む → ぶらあぼ
この記事をシェア
X でシェアFacebookLINE
関連記事
🇯🇵 日本オーケストラニュースGoogle News JP 一般7/19 19:31
【香川が誇るオーケストラ】その一音で、空気が変わる。 瀬戸フィルハーモニー交響楽団 - かがわ経済ニュース
【香川が誇るオーケストラ】その一音で、空気が変わる。 瀬戸フィルハーモニー交響楽団 - かがわ経済ニュース
瀬戸フィルハーモニー交響楽団は、10月18日にサンポートホール高松にて「第45回定期演奏会」を開催する。指揮に大友直人、ピアノにロマン・フェディウルコを迎え、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番を演奏する。
大友直人ロマン・フェディウルコサンポートホール高松
🇯🇵 日本オーケストラレビューぶらあぼ7/19 07:31
阪哲朗とバボラークが豪華共演!山形交響楽団さくらんぼコンサート公演レビュー
阪哲朗とバボラークが豪華共演!山形交響楽団さくらんぼコンサート公演レビュー
2026年6月17日、サントリーホールにて山形交響楽団の「さくらんぼコンサート」が開催された。常任指揮者の阪哲朗とミュージック・パートナーのラデク・バボラークが出演し、ドヴォルザーク、モーツァルト、プント、ブラームスの作品を演奏。バボラークは指揮やホルン独奏、オーケストラの一員として全曲に関わった。
阪哲朗ラデク・バボラーク東京オペラシティ
阪哲朗とバボラークが豪華共演!山形交響楽団さくらんぼコンサート公演レビュー
🇯🇵 日本オーケストラSNS投稿日本フィル (X)7/19 20:02
夏休みコンサート2026府中の森芸術劇場公演の御礼と東京芸術劇場公演のお知らせ
夏休みコンサート2026府中の森芸術劇場公演にご来場いただいた皆様、ありがとうございました! 指揮の広上マエストロとお話とうたの江原陽子さんでぱしゃり 明日は東京芸術劇場2公演。13時開演回はら完売御礼、当日券はございません。17時開演回は16時より当日券を販売します またお待ちしております!
「夏休みコンサート2026」府中の森芸術劇場公演が終了。指揮の広上淳一、お話とうたの江原陽子が出演した。翌日の東京芸術劇場公演は2回開催され、13時開演回は完売、17時開演回は16時より当日券が販売される。(未確認情報)
広上淳一江原陽子府中の森芸術劇場
夏休みコンサート2026府中の森芸術劇場公演の御礼と東京芸術劇場公演のお知らせ
← 記事一覧に戻る