デビュー15周年の金子三勇士 東京オペラシティでリサイタル 「21世紀のリストに」(産経新聞) - Yahoo!ニュース
ピアニストの金子三勇士が日本デビュー15周年を迎え東京オペラシティでリサイタルを開催、「21世紀のリストに」と語る
ピアニストの金子三勇士が日本デビュー15周年を迎えた。日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれ、ハンガリーで教育を受けた。記念リサイタルのプログラムはハンガリーのリストとベートーヴェン。また「ハンガリー子どものためのバルトーク国際ピアノコンクール2026」ではエグゼクティブプロデューサーを務めるなど、自身のアイデンティティを大切にしている。「21世紀のフランツ・リストになりたい。リストになりきるぐらいの覚悟を持っています。15年間、ピアノの世界の面白さを届けてきたつもりです」と語る。
金子は1989年生まれ。6歳のときに一人でハンガリーへ渡り、祖父母の家からバルトーク音楽小学校に通った。飛び級でハンガリー国立リスト音楽院大学(特別才能育成コース)に11歳で入学し、16歳で全課程を取得して帰国。東京音楽大学付属高校に編入後、同大学を首席で卒業、同大学院を修了した。清水和音、迫昭嘉、三浦捷子に師事し、2008年にはバルトーク国際ピアノコンクールで優勝している。
金子は「リスト音楽院でリストから5代目の弟子に当たるエックハルト・ガーボル先生ら教授3人に習いました。私は6代目になります。リストは今のピアノリサイタルの形式を確立しました。今生きていればどんな生き方をしているのか、想像しながら暮らしています」と述べている。
最も影響を受けたのは、ハンガリーのピアニスト・指揮者・作曲家であるゾルターン・コチシュ(1952-2016)だという。「私はコチシュがいなければピアニストになっていませんでした。レッスンを受け、一緒に食事をしました。コチシュは今ではあまり見られない情熱的でエネルギッシュなピアニズムでした。私は日本とハンガリーにアイデンティティを持つ少ない存在です。コチシュのピアニズムを継承していきたい」としている。
これからの15年を見据え、金子はコンサートなどのピアニストとしての活動、アウトリーチなどの教育的な活動、音楽の枠にとどまらない文化活動の3本の柱を掲げている。その一つが「日本=ハンガリー未来プロジェクトin千曲」の「子どものためのバルトーク国際ピアノコンクール2026」である。これは11月にブダペストで開催される同コンクールの提携事業で、8月22日に長野県千曲市で派遣選考会が行われた。
