ピアニスト・金子三勇士の音楽鑑賞:作曲家が伝えたかったことと向き合う
ピアニストの金子三勇士が語る音楽鑑賞のヒントと今後の出演情報

ピアニストの金子三勇士が「鑑賞のヒント」に関するアンケートに回答し、自身の鑑賞スタイルやこだわりを語った。
コンサートで注目する点について金子は、開場時からホワイエに入り観客の表情や期待感を感じること、着席やベル、照明の変化による静寂の瞬間に注目していると明かした。演奏中は奏者の個人的表現よりも、作曲家へのリスペクトや作品への思い入れが感じられるかを探るとし、演奏者がすべてを作曲家と作品に捧げる世界観に惹かれると述べている。
曲の予習については、学生時代は勉強を含めて行っていたものの、最近は事前準備なしで先入観なく楽しむため、曲目を把握せずに行くこともあるという。難しい曲や現代作品を楽しむコツとしては、「作曲家がこの作品を書いたときに何を伝えたかったのか」を考えることで当事者意識を持って聴くことができると説明した。また、印象に残っているコンサートとして、自然と涙があふれてくるクリスティアン・ツィメルマンの公演を挙げている。
自身の演奏会については、有名曲であっても伝統的な解釈を一旦忘れ、作曲家が当時思い描いた世界観やイメージを先入観なく聴いてほしいと語り、生のコンサートの魅力として五感や六感で味わう一期一会の瞬間芸術の美しさを挙げた。
あわせて今後の出演情報も掲載されている。
【金子三勇士 ピアノ・リサイタル】
日時:2026年11月5日(木)13:30開演
会場:横浜みなとみらいホール 大ホール
出演:金子三勇士(ピアノ)
曲目:ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13』『ピアノ・ソナタ第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27-2』『ピアノ・ソナタ第23番「熱情」 ヘ短調 Op.57』、リスト『ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178』
【プラハ交響楽団 ニューイヤー名曲コンサート】
日時:2026年1月15日(金)19:00開演
会場:サントリーホール 大ホール
出演:トマーシュ・ネトピル(指揮)、金子三勇士(ピアノ)、プラハ交響楽団
曲目:ベートーヴェン『劇音楽「エグモント」序曲 Op.84』『ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」』、ドヴォルザーク『交響曲第9番 ホ短調 Op.95 B.178「新世界より」』

