Jacob was wrestling in the arms of a stranger: London Concord Singers to premiere Robert Hugill's 'Aubade & Love Song'
ヤコブは知らない誰かの腕の中で格闘していた:ロンドン・コンコード・シンガーズがロバート・ヒューギルの『オーバード&ラブ・ソング』を初演へ

1990年代後半、新しい音楽作品の着想源の一つは、ミサの最中に説教を聞き流し、思考が自由連想へと向かう瞬間でした。私はセント・メアリー・カドガン・ストリートのラテン語ミサ聖歌隊で歌っており、聖書の朗読の選択やグレゴリオ聖歌が私の音楽的アイデアの糧となっていました。『創世記』にある「天使と格闘するヤコブ」も、そうした瞬間のひとつです。印象的でありながらどこか不完全なこの物語には、何かが欠落しているかのような、じれったく謎めいた性質があります。もちろん、この物語に触発されたゴーギャンの有名な絵画『説教の後の幻影(天使と格闘するヤコブ)』がスコットランド国立美術館にあり、レンブラントらによる解釈も存在します。
(創世記32章の引用省略)
しかし、「もしも」という私の思考は、物語の空白を埋め、格闘をより性的なものへのメタファーにするというアイデアへと繋がりました。その結果生まれたのが、合唱とオーケストラのためのノクターン『ヤコブと天使』であり、1999年6月に私自身の合唱団FifteenB(指揮:ポール・エアーズ、カメラータ・サンタ・ドロテア共演)によって初演されました。全5楽章からなるこの作品のうち、第1楽章「ノクターン」と第5楽章「アンヴォワ」は、創世記の物語に基づいた私自身のテキストを使用しています。第2楽章「ルダス」には、D.H.ロレンスの『恋する女たち』に触発された格闘シーンがあり、それに続いて『雅歌』の詩句を用いた2つの楽章「オーバード」と「ラブ・ソング」が続きます。これら後者の2楽章では、意図的に『雅歌』の中でもより同性愛的なニュアンスの強い詩句を選んでおり、非常に刺激的な箇所も含まれています。
初演後、この作品は放置されたままとなり、いつか戻ろうと思いつつも実現しませんでした。今年初め、ロンドン・コンコード・シンガーズの創立60周年記念プログラムについて話し合っていた際、指揮者のジェラード・リムから『雅歌』の設定があるかと尋ねられました。思考と行動の間の隔たりが非常に小さかった瞬間でした。『ヤコブと天使』からの2楽章は、私が唯一手がけた『雅歌』の設定であり、弦楽器の伴奏をオルガンへ移すことは比較的容易でした。完成した作品『オーバード&ラブ・ソング』は、単なる編曲以上のものとなりました。ボイシング等について決定を下す必要があり、さらにカンタータの他の部分の素材を用いて、元の2つの楽章を繋ぎ合わせることにしました。
この新しくも古い作品『オーバード&ラブ・ソング』は、2026年7月10日(金)にセント・ジャイルズ・クリップルゲートにて、ジェラード・リム指揮ロンドン・コンコード・シンガーズ、オルガン奏者ヒラリー・パネットによって初演されます。同プログラムには、アルヴォ・ペルトの『ベルリン・ミサ』、ジョナサン・ダヴの『Seek Him That Maketh The Seven Stars』、およびピエール・ヴィレット、ブリテン、フィンジ、ダウランドの音楽が含まれます。詳細はTicketSourceで確認できます。

